こんにちは、TYIZです
NSXの新作排気系を計画開始しています。
数年前に
一度は「これがベストだな・・」と思う物を作ったんだけど
時代は変わり
もう少し、こうしたかったよな・・とか
思うところがあり
T3オリジナルでエキマニ、触媒、マフラーを作ろうとしています。
いま、エキマニは試作を製作中で
これはまあ
理想としていたレイアウトも決まっているし
予算さえかければ良い物が出来るのは分かっているから
おそらく 近いうちに紹介できると思います。
触媒も
初期型NA1に対応させるのは難しいことでは無いけど
どんな触媒セルを使うか?
排気ガスの浄化能力と抜けの良さを加味しつつ検討中。
今回
初期型NA1の触媒形状で作って
これをE-NA2とGH-NA2、LA-NA2にも対応させたいと考えています。
これは
NA2オーナーの排気系チューニングに対応するためで
NA2は社外排気系の選択肢がほとんど無くて
特にパワーを狙って排気系を変更したいと思うと
NA1用の社外エキマニ&触媒を使って排気系変更するのが近道なんだけど
触媒がNA1のままだと厳密にはそのままだと車検は通らない。
だから
NA1形状で作った触媒をNA2に組んで排ガス検査してレポートを作れば
同じ触媒で全てのNSXに合法対応できることになる。
これまた
排ガス検査の難易度と費用が大問題になるけれど
まずは 試作で触媒を作って
初期型NA1のATとMTで検査してみようと考えています。
高効率のメタル触媒1種類で全年式NSX対応・・
理屈では簡単だけど
これはかなりハードル高いです。
たぶん、かけた費用の元は取れないだろうなぁ・・
でも、アイデアはだいぶ前から考えていて
NSX業者としては是非チャレンジしてみたい案件なんです。
で、肝心のマフラー。
私 実験やお客さんから依頼のワンオフなどで
10本以上NSXのマフラーを作ってきたけれど
競技用では無く
触媒を使うストリート向けとなると
フロントバンク触媒を反転させて出口を右向きにして
前後バンク排気を集合させて
細めの配管でしばらく走らせてからサイレンサーに導く。
これが、高回転出力を伸ばしつつ最も中低速トルクが出て
何より排気音が素晴らしくカッコ良くなるレイアウトでした。
この方式のマフラーを製品化する場合に
触媒反転というのが大問題で
特定のエキマニと組み合わせに限られるとか
いくつか条件がありまして
これを回避するため
アイデアは温めていたんですが
先日
お客さんからの依頼で
左1本だしワンオフマフラーの製作依頼があり
良い機会だから
量産向き触媒反転のアイデアを使って作ってみました。
私は監修だけで製作はメカニック大久保が行う。
こう言うワンオフの配管製作って
出来上がった物を見ると
なんてことは無いパイプレイアウトに見えるけど
どこで集合させようか
無理が無くて滑らかな曲がりを考えながら
A地点からB地点をパイプで繋いでいくのは
けっこうな職人芸なんです。
触媒反転方式は
フロントバンク触媒の出口三角フランジが逆向きになるので
オニギリの頂点が下向きになるから
フランジの地上高が厳しくならないよう
反転角度を模索。
実はこれも今回数値化したかったことでした。
今回
排気音をできるだけ静かにしたかったので
目一杯大きなサイレンサーを使用したんだけど
純正触媒を使ったので予想以上に静かになりました。
これで
抜けの良いメタル触媒を使うと
排気音量は98〜100dbくらいに収まってくれて
高回転回したときに
6気筒らしく揃ったすごく心地良い排気音を奏でてくれます。
今回はワンオフ製作の左1本シングルだけど
量産では
やはり、私的には右テールが無いのはさみしいので
テールは左右出しで集合管サウンドが出せるマフラーを作ります。
これも
レイアウトのアイデアはあるんだけど
いくつか難問があるので
少し悩んで楽しみつつ試作作ってみようと思ってます。
T3TECを始めて2年経ち
やっと理想排気系の計画が進み始めました。
まだ、いくつかチャレンジしてみたいアイデアもあるんだけど
なかなか手が回りません。。
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