NSXの掲示板

NSX関連の掲示板です。
特に限定しませんが主にNSX関連の話題が中心です。
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1年 引用
2016/2/1 (月) 22:33:54 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1454333634

こんにちは、TYIZです。

2月1日
T3TECを開始して1年経ちました。
ファクトリーのオープンは3月1日だったから
来月で開店1年なんだけど
とりあえず、NSX工房T3CraftWorksが船出して1年

幸いなことに
大きな障害も無く
気付けば1年経っていて
いまでは当たり前のように毎日NSXと付き合う日々です。

開業直後はあっという間の1年とは良く言われるし
実際そうも感じるんだけど
思い返せば
そりゃもう色々なことがあった。
不安も苦労もたくさんあったけど楽しかったですねぇ。。

お客さんから
順風満帆ですね!と言われることが多かったんですが

風の強さと帆の大きさを
お客さんの応援と需要と時勢に例えれば
スタッフ3人で御するのが困難な強烈なエネルギーを得たT3丸は
ブルーピーターを掲げた途端
猛烈な勢いで外洋まで押し出されたような感じでした。




まだまだ
これからやりたいことがたくさんあるし
欲しい物もあるし(おもに工場設備ね)
試してみたいこともたくさんある。

でも何より
いまは人手不足を痛感しています。
やってみたいことはたくさんある
作業するスペースと設備を入れられる広い工場もある。
良い作業を効率よく行うための設備はどんどん採用している。
だけど
人間が1人で出来る作業量は限られているし
好きな仕事だからこそ
余裕を持ってじっくり良い結果を追求していきたい。
やはり
スタッフを増やす必要を迫られています

だけどどんな業界でも同じ苦労をしていると思うけど
即戦力の人材って
なかなかいないんですよね
これは当面
一番の悩み事になりそうです。

今年の目標はいくつか決まっているんですが
達成できなかったら格好悪いから
年末にでも自己採点をかねて報告したいと思います。
大きな機材を導入計画しているんですが
果たしてどうなるか。

幸いなことにT3TECは
お客さんの応援と自己資金だけでここまで無借金経営で来ています。

ずっとNSXと付き合うことを目標としているT3TECの経営方針は
おそらく業界で例が無い
極めて異例の方法を取ることになると思います。
勝算が有ると思って始めることだけど
これまた
失敗して廃業したら格好悪いから
数年後 上手く運営できていたら
「実はこういう考えだったんです」と、お話ししようかと思います。

さて、そんなわけで開業2年目
まだまだ面白くなっていきます。
さあ〜楽しみだ。

クラッチ 引用
2016/2/1 (月) 00:13:00 - TYIZ - fp276e5d57.tkyc629.ap.nuro.jp [39.110.93.87] - No.1454253180

こんにちは、TYIZです

長年色々試していたNSXのクラッチ交換で
どうやら結論が出そうです。

MT車のクラッチにどんな性能を求めるのか?
オーナーの求める用途にどこまで適切に対応していけるのか?
ずっと悩んできたんですが

到着点としては
☆ フルノーマル
☆ 純正クラッチ+軽量フライホイル
☆ OSの小径メタルディスク(高圧着&軽量フライホイル)

の大筋三択になりそうです。

ノーマルは
まあ、メーカー純正状態だから
何の苦も無く普通に乗れて快適だけど
万人向け故に
空吹かし時のレスポンスは物足りなくて回転落ちも緩やか。

これに
軽量フライホイルを組み合わせてみると
扱いやすさを損なわず
レスポンス面のメーリングはかなり向上します。
まあ、これは昔から様々なクルマで行われてきた
定番のチューニングでした。


で、難題なのは
フライホイルを含めてクラッチ構成が全く変わる社外クラッチの選択。

社外で色々なクラッチセットが販売されていますが
実はNSXのクラッチは難しくて悩むことが多いんです。

クラッチセットとは
エンジンに取りつけられているフライホイルと
これに組まれたクラッチディスクとカバーで構成されていますが

フライホイルはエンジン回転を一定に保つための弾み車で
クラッチディスクは
フライホイルとの摩擦伝導でエンジンパワーをミッションへ伝えます。
で、そのクラッチディスクをフライホイルに押しつけているのがクラッチカバーです。

フライホイルを軽くしていけば
空吹かし時の回転上昇と降下が素早くなって
レスポンスフィーリングは大きく向上しますが

弾み車としての慣性が減ると
クルマが発進する時にエンジントルクだけで動き出すことになるのと
アクセル操作に対して回転上昇が素早くなるので
ペダル操作がシビアになってきます。
また
回転落ちが早いからギアチェンジの際に間を開けすぎると
ギクシャクしやすくなります。

でも、クルマが動き出したあとは
やはりフライホイルは軽い方が楽しくて
特にシフトダウンの時にアクセルをあおった際素早く回転上昇するので
回転合わせが非常に快適で楽しくなります。

あと、実はフライホイルってエンジンパワーをロスしています。
たとえば純正の重いフライホイルで
空吹かしでエンジン回転が「ワーン」と上昇するには「時間」がかかるわけですが
この時間が長いのは
重たいフライホイルを回転させるために
エンジンパワーをパワーを食っているわけです。

フライホイルを思い切って軽量化すると
回転上昇させるためのロスパワーが減るので
空吹かしでの回転上昇が「ワン!」と言う感じで素早くなるわけですが
実走行では
この、フライホイルが食っていたパワーが車輌の加速に使えるので
加速力が向上します。

これは1速2速など
吹け上がりが早い全開加速時に顕著で
超軽量フライホイルを使ったクラッチは
まるでエンジンがパワーアップした様に加速力が向上したのが体感できます。

もちろん
実際にパワーが上がっているわけじゃ無いから
回転上昇が穏やかになる4速以降とか最高速領域などには影響しませんけどね。
あくまで
急速に回転が上昇下降する時に大きく影響するのがフライホイルです。

だから
スポーツカーとしては
ドライバーが納得できる範囲で出来る限りフライホイルは軽い方が得なわけです。


クラッチディスクは
摩擦材とディスクの外径というのが大きな条件で
純正クラッチディスクは昔はアスベスト系素材で
いまは合成樹脂 広義で言うと「ゴム」に近いんだとか。
適度に滑って摩擦力もあるから
動力の伝達には適している素材だそうです。

でも、熱に弱いのと
摩擦係数が低いから
圧着力を強くしないとパワーの伝達容量が稼げない。
大きなトルクを伝達しようとすると滑りやすく
一度滑ると発熱がそれに拍車をかけて一気に滑り出して消耗が加速する。

社外クラッチでは
銅系金属の焼結材を使った物が定番で
これをメタルクラッチと言って
数十年前から競技用クラッチの素材としては実績があります。


ディスク外径と重量というのはギアチェンジに対して重要な条件で
ディスクが大きく重たいと
たとえば8000rpm回してギアチェンジの際
ミッションと直結しているクラッチディスクが
8000rpm回っている状態から6000rpmほどまで回転が落ちてくれないと
次のギアに入らないわけで
その回転を落とすブレーキを行っているのが
ミッション内部の「シンクロ」なわけです。

シンクロのブレーキ力は変えられないわけだから
クラッチディスクは
限りなく慣性が小さい方が
ギアチェンジは軽い操作力で素早く行える事になります。

と、言うことで
ディスクの慣性が少なくて伝達力も欲しい・・となると
直径が小さくて
摩擦係数は高いメタルクラッチディスクを選択することになるわけです。

ただ、メタル素材は摩擦が高い分
半クラッチのフィーリングがシビアになりやすく
条件次第では発進時に「ガガガ・・」と振動するジャダーが出やすくなります。


で、このクラッチディスクをフライホイルに押しつけて
摩擦力を維持しているのが
クラッチカバーというわけですが
これは
アルミ製のハウジングの中に大きな皿バネを仕込んだもので
強いスプリングを使って強く圧着すれば伝達力も大きくなるけど
クラッチペダル操作も重くなっていきます。



私がクラッチに求めるのは
クラッチミート時に
出来るだけ滑らかで節度があって乾いた半クラッチフィール。
ペダル操作は出来るだけ軽くてレスポンスも良好。

と、いうことで
OS技研製でAタイプという直径が小さいメタルディスクを選択。
これは
純正クラッチディスクよりちょっとだけ外径が小さくて
シンプルで軽い。

クラッチカバーは
出来るだけペダル操作を軽くしたかったので
圧着力が690キロの純正よりも軽いタイプを組み合わせて

フライホイルは
ジャダーを嫌って
あえて重たく ウェイトが付いた様な形状で作ってもらいました。

このクラッチをTYIZ号に組んだ状態でだいぶ走り回っていますが
まあ、なにしろシフトチェンジが快適で
ダブルシンクロの6速ミッションと相まって
スパスパと実に軽快にシフトチェンジが決まります。

でもね
重量増フライホイルは考え過ぎだったかな・・
純正クラッチよりは格段にレスポンスはシャープだけど
ここまで快適性に拘らなくても良かったんじゃ無いかな・・
さらに
690キロのクラッチカバーは
笑っちゃうくらいクラッチ操作が軽く
明らかに純正クラッチよりペダル操作は軽くて快適なんだけど
サーキットでの高回転酷使などを考えると
圧着が不足している感じが有ったんですよね。


今後
クラッチをどういう方向に仕立てていこうか・・
と思っていた時
サーキットメインのお客さんが
いままでのBタイプクラッチが消耗してきたので
テストがてらAタイプツインのハイスペックモデルを使ってみたい。
と言うことになり

OS技研に特注で
目一杯軽いフライホイルと990キロクラッチカバーを使った
Aタイプツインプレートクラッチを仕立ててもらいました。
(ちなみに、データは無いんだけど純正の圧着力は800キロくらいだと思われます)


さて・・どんな感じになるのかな・・
と、エンジンをかけてみると
これだけ軽いフライホイルなのに
全く普通にアイドリングしていて特に違和感は感じない。
(まあ、フライホイル以外にも
 エンジンと共に回転するクラッチユニットやクランクシャフトなど
 全ての回転部品には慣性があるので
 弾み車はフライホイルだけじゃ無いんです)

ペダルはどのくらい重いのかな・・と踏んでみると
まあ、確かに純正より重たいけどノーマル比で3割アップくらいか・・
操作が滑らかで
ペダルを踏んでいって一番重くなるポイントを過ぎるとクルッと軽くなる。
だから踏み切った状態でペダルを維持しているのが楽なんです。
この
ペダル操作力の反転と言うのが実は大事なことで
クラッチカバーの設計次第なんですが
この点OS技研のクラッチは実に良く出来ているんです。

で、半クラッチは・・と走り出してみると
これまた
拍子抜けするくらい普通に走り出せる。

確かに
ものすごくフライホイルが軽いから
ちょっとアクセルをラフに踏むと回転の上昇下降が素早くて面食らうけど
回転上昇過程で上手くミートさせてやれば
ごくごく普通に半クラッチが使えて発進できる

じゃあ、走行フィーリングは・・と
1速で走り出してからアクセル全開してみると
これがビックリなピックアップの良さで
クルマが「ワッ」と瞬時に加速体制に入る。
(これに比べると
 純正クラッチセットは一呼吸置いてからダラダラ・・と加速開始する感じですね。)


もお、TYIZ号と同じエンジンとは思えないくらいの回転上昇の早さで
1速が吹けきるのが格段に早いです。
やはり、フライホイルの慣性が小さいので
食われていたパワーがクルマを加速させる方向に追加されるから
まるでエンジンがパワーアップしたように加速が向上する。

高回転まで回してシフトアップしてスパッとクラッチを繋ぎ即アクセルオン!
フライホイルが軽いのでショックが無く瞬時に回転が落ちて即加速

実はこれも大きなメリットで
重たいフライホイルは回転エネルギーを多量に蓄積しているので
シフトアップしてクラッチを繋いだとき
回転が高いエンジンと回転が下がったミッションが繋がるので
「ドン」とショックが生じて一瞬クラッチが滑ってエンジン回転が落ちるんです。
この高回転での滑りがクラッチを大きく消耗させる原因で

フライホイルが軽いとクラッチの負担が減って寿命は延びるわけです。
もちろん
サーキット走行みたいな高回転シフトを行う条件下での話しですけど。

こりゃあスゲェや・・シフトダウンはどうだろう?
と、それほど回転をあげていない状態で5速走行中(この車輌は4.4ファイナル6速です)
5−4−3−2とトゥ&ヒールでシフトダウンを試みると
これがまたものすごくゴキゲンにシフトチェンジが決まる。
アクセルをたたく量は純正の半分以下で回転上昇する時間も体感では半分以下。

つま先で軽くブレーキ踏んだ状態で
踵でアクセルペダルを軽く撫でる感じで素早く十分な回転上昇で
軽くてシンクロ負担が少ない小径のクラッチディスクと相まって
「ワン!ワン!ワン!」とほとんど連発で2速まで落とせたのは驚いた。

試乗を終えてファクトリーに戻り
TYIZ号に組んだ重量増フライホイルは完全に失敗だったと痛感。

翌日OS技研に電話して
「いやあ〜完全に俺の考え過ぎだった・・
 今更ながらフライホイルが軽いのってこんなに素晴らしいんだ!」
と、伝えて
重量級フライホイルの方向性は無しにして
欠品してしまった
Aタイプクラッチのフライホイルを増産してもらって
軽量穴加工をどこまで行うかをこれから相談打ち合わせという方向にしました。

今回のNSXは
V・Pro制御のC32B換装した初期型NA1で
TYIZ号とほとんど同じスペックなんだけど
断然パワフルに加速するんだから驚いた。
とにかく
フライホイル慣性の徹底削減でNSXってこんなに変わるんだ・・と言うのが印象でしたね。

イメージはミドルクラスのオートバイの様で
80年代レーサーレプリカ全盛期の400ccマルチみたいな感じかな。
動きが軽くてアクセルが過敏で瞬発力が素晴らしい。

ただ、ここまで過敏に仕立てると
その気になってるときは良いけど
疲れていてもアクセルワークに気を抜けないか・・と言う感じになります。
まあ、運転を楽しむ専用車としては実に楽しいし
渋滞路が無ければロングツーリングだって問題なく楽しめますけど。

なので
現段階で求めるハイエンドのクラッチセットはこの仕様で行こうと思いますが
この試作フライホイルは極端な例だけど
どこまで軽量化するかを検討してT3オリジナルとして販売していこうと思っています。

まあ、このクラッチを選択する人は少数派だと思うから
並行して
純正クラッチ用の軽量フライホイルも製作検討しています。

色々あったけど
クラッチ選択の選択肢は決まって来た感じですね。

悪天候・・ 引用
2016/1/18 (月) 11:47:05 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1453085225

こんにちは、TYIZです。

今日は朝からビックリな雪
予報では雪が降る様なことを言っていたけど
まさかこんなに積もるとは思わなかった。

私の通勤マシーン
ラシーン改ターボ仕様は四駆でスタッドレスだから
このくらいの雪はへっちゃらだけど
大久保のシャコタンソアラはラッセルしちゃって走行できないだろうし
工場長と大久保を拾いながらラシーンで出勤。

職場に到着してしまえば
中は実に快適な環境。

緊急作業と車検などが重なって
現在ファクトリーはほぼ満車

こんな天気だから
予定していた陸自へ車検持ち込みは中止して
クルマは屋外へ移動せず
降りているエンジンやミッションなどの作業を行うことにします。

入間市って
武蔵村山より明らかに寒い・・
夜なんか
職場の付近と家の近くでは2度くらいの気温差がある。

当然
工場の中も寒いんだけど
扉を閉じてストーブ焚くと
空気が動かないせいもあるけどけっこう快適に作業できます
これ
札幌のアルファオートで痛感したんですけどね。

北海道では廃油ストーブがよく使われていて導入を検討したんだけど
あれは熱量はすごいんだけど
煙突が必要で置き場所が固定されちゃうから
やっぱり灯油ストーブを使うことにしました。

業務用石油ストーブと大きめなファンヒーターを買って
これを台車に乗せて移動可能にしてみたところ実に具合が良い。

やはり
良い作業をするには良い環境は必要です。

雪は雨に変わってかなり降ってます。
このまま雪は溶けてくれると良いんだけどなぁ・・
雪かきはイヤだなぁ。

エアコンコンピュータ&ハイカムステージ1 引用
2016/1/15 (金) 14:57:06 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1452837426

こんにちは、TYIZです。

NSXの定番故障
エアコンコンピュータ。

これ、エアコン操作パネルの奥に仕込まれているんですが
故障すると
初期症状で 温度制御が上手く出来なくなり
次に 風量制御が不安定で 最大風量しか出なくなったりする。
そして末期には操作パネルも表示しなくなって風も出なくなる。

原因は
コンデンサーの液漏れなんですが
どういうわけか
メーターに比べると基板の腐食が激しくて
程度の差がすごく大きいのが困ったところです。


使われているコンデンサーの規格は同じような物だし
回路設計の違いによるコンデンサー負担なのか
基板がメーターはほぼ垂直で
エアコンはほぼ水平とかの設置状態なのか・・

とにかく
プリントパターンが腐食して溶けちゃって
修理難易度が高いヤツが多くて困る。

で、修理した基板を動作確認するため
何か治具装置を作ろうと思って考えていたんだけど

メーターみたいな「表示装置」なら疑似信号を入れてやれば良いんだけど
操作側コンピュータは「信号を出す側」なので
受ける装置を作るというのはけっこう大変で
いっそのこと現車(つまりはTYIZ号)で確認するのが良いよな・・
でも、いちいちインパネ分解してコンピュータ外すのは面倒だ・・

というわけで
エアコンコンピュータと車輌側コネクターの間に延長ハーネスを作って
普段は時計の奥に押し込んでおいて
コンピュータの点検に使いたい時だけ
時計外して配線を引っ張り出して作業することにしました。

エンジンかけてエアコンと温度&風量制御も確認できるし
これなら動作確認作業はかなり楽だ。

手持ちのユニットが数個あってDeaDeeさんからの預かりが2個あったので
まとめて修理してリビルト品の在庫にします。

でもねぇ
エアコンコンピュータは
コンデンサー液漏れが激しくなって基板がボロボロになっている事が良くあるので
可能なら数年に一度
基板上の電解コンデンサーを全て新品交換するのが良いのかもしれない。
環境次第だと思うけど
新品から10年未満で液漏れによる不具合が起きています。


加工ハイカムで
低速側プロフィールを純正同様にしたステージ1を作りました。

昨年
戸田レーシングの「Aカム」と同じ作用角に純正カムを加工した
加工ハイカムを作ったんですが

これは
低速側カムも純正より作用角が大きくて
アイドリングでのマニホールド気圧が純正と変わってしまうため
安定して回すためにはV・Pro制御が必要でした。

ハイカムによる高回転パワーを得つつ
アイドリング安定性や
ノーマルコンピュータ書き換えでの制御を可能にするため
低速側プロフィールをノーマルカムと同様にして
高速側だけTODAのAカムと同じプロフィールに設定した加工ハイカムで
こちらの方がライトな仕様となるため
これをステージ1
前回仕立てた低速高速共に作用角を変更した物をステージ2とします。

中低速域やアイドリングなどをまったくノーマルのまま
高回転パワーを大幅に伸ばせるというのは
VTECならではのカムチューンなわけですね。

加工ハイカムは
純正カムプロフィールを削って作用角を大きく加工する方法なので
バルブのリフト量はそれほど大きく出来ないため
性能面では
やはり、素材から削りだしたTODAのAカムには及びません。
経験的には
加工ハイカムはノーマル比で20馬力程度
リフトが大きな素材カムはさらに10馬力程度出力が向上します。
でも、加工ハイカムはリフトが大きくない故に
バルブスプリングが純正のままいける
つまりはシリンダーとヘッドを分離しなくても組み込めるわけで

エンジン降ろしメンテナンスのついでに
高回転域パワーアップチューンが出来る様になるわけです。

もっと理想を追求すれば
素材削り出しの低速ノーマルで高速ハイリフト仕様・・とか
やってみたい仕様はいくつかあります。
コスト面も含めてこれはまあ、今後の課題ですが。

とりあえずは
低速安定性と高回転パワーアップを両立でき
(ワイヤースロットルの初期型NA1なら)ノーマルコンピュータ書き換えで制御できる
デメリットの無いカムチューンが出来る様になりました。

エンジンチューンの模索はまだまだ続きます。

MT換装その他諸々・・ 引用
2016/1/15 (金) 14:36:06 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1452836166

こんにちは、TYIZです

年明けのT3ファクトリーは
預かり車輌は減って工場の中はガラガラに見えるんだけど
ヘビーな作業が残っていて
これを順次行っています。

長期預かりになっていたAT→MT換装のNA1を作業中。
これは
新品組み立ての6速を使って
ついでに色々整備やら作業が多岐にわたるので
地道に進めています。

平行して
エンジン降ろしメンテナンスのヘビーコースで
エンジン&ミッションをボディから降ろしての重整備。

まだ紹介Webが作れていないんですが
エンジン降ろしメンテナンスでは
いままで通り
リアメンバーと共にエンジンユニットを降ろして整備するパターンと
エンジンミッションを個別に分離して降ろして
単体で整備を行うフルメンテコースを設定しています。

その際
リアメンバーやスタビライザーなどをボディから外しておくわけですが
無造作に床に転がしておくと
広い工場だって狭くなっちゃうし

何より
神経質に几帳面なメカニック大久保がその雑踏を許さないみたいで

「スタビやフレーム部品を立体的に置ける様にして欲しい」
と言うので
ステンレス棒を曲げて溶接してブラケット作って
窓枠のところに取りつけてやった。

これで
スタビとビームロッドが数セット置ける場所が出来て
リアメンバーAssyはヤグラに載せておけば
床にゴロゴロ部品を置かなくて済むし
何より綺麗に片付きます。

さらに
重整備作業の奥に設置したスチール棚・・
これ、大久保のコダワリが凝縮された様なギミック一杯で
まあ、笑っちゃう様な造りで
まだまだ未完成だから完成したら紹介します。

でも、おかげで床を含めて付近がすごく片付いていてキレイだ。




MT換装の際には
タコメーターをMT用に交換するんですが
これを含めて
ブレーキ球切れ警告が消えない・・
スピードメーターの表示が実速より著しく遅い・・
などの修理依頼が多々入ります。

これは私の担当なんだけど
俺は大久保みたいに几帳面じゃ無いから作業場は片付かない。。
でもまあ
室内で無風だしメーター修理には実に好適な環境で作業してます。

ブレーキ警告灯が時々点く・・と言う症状の
初期型アキュラメーターが修理依頼で入ったんですが
予想以上に基板と部品の腐食が激しくて
部品外してみると
ダイオードの足がポロポロ折れちゃったりして
まあ、ダイオードは交換すればいいか・・と基板を補修して
部品を再実装したら
こんどは球切れ警告がまったく点かなくなっちゃった・・
ありゃ・・参ったな・・どこか断線したか?
と、調べても
目視では問題なさそう。

ずっと調べていたら
白ペイント下の
グリーンペイントのさらに下にあるパターンが溶けて断線していた・・
こりゃなかなか分からなくて苦戦した。
原因さえ分かってしまえば対処して修理 完治。

メーター修理も
ずいぶん修理事例を積んで
完全に基板焼損していたヤツを除けば今のところ全勝です。
でも
今回みたいに被害が予想以上に深くなっている事例も多いから
ブレーキランプは点いているのに
球切れ警告灯が点いたら
早めに対処した方が良いんだと思いました。

ブレーキホース 引用
2016/1/13 (水) 17:45:27 - カズ@アメリカ - 64-201-253-250.static.paxio.net [64.201.253.250] - No.1452674727

私の初期型アキュラには前後とも後期型ブレーキを付けていますが、随分前のためブレーキホースは元のものを使ったのか、もしくは、後期型のものを使ったのか失念してしまいました。

この場合、ブレーキホースを交換する場合は後期型のものが使えるのでしょうか?

初期型を見ると、前が46410-SL0-003と46411-SL0-003、後ろが46430-SL0-013と46431-SL0-013となっていますが、後ろは生産終了しているようです。

後期型は、前が01464-SL0-J00と01465-SL0-J00、後ろが01466-SL0-J00と01468-SL0-J00となっており、品番が全く違うためひょっとして流用は出来ないのかもと心配しています。

純正ラジエーター 引用
2016/1/9 (土) 17:29:16 - カズ@アメリカ - 64-201-253-250.static.paxio.net [64.201.253.250] - No.1452328156

新年あけましておめでとうございます。

私のアキュラも今年で25年目ですが、ラジエーターを交換しようと考えています。

純正ラジエーターを見たところ、
19010-PR7-A03(100型のみ)1991-1992
19010-PR7-A04(110型以降)1993-2005
と二種類ありますが、こちらアメリカでは19010-PR7-A03が生産終了しているようです。
そこで代わりに19010-PR7-A04を100型である91年式アキュラにそのまま取り付けられるのか情報を探したのですが、ホースの長さか何かが違うらしい以外、確証が得られませんでした。

そこでご存知なら教えていただけると助かるのですが、19010-PR7-A04を100型に取り付けた場合、問題があるでしょうか?

新年作業 引用
2016/1/3 (日) 18:00:26 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1451811626

こんにちは、TYIZです

昨日 1月2日は
恒例の自分のクルマ作業でした。

今回整備の手を入れたのは
パワーウィンドウ関連です。

TYIZ号は
数年前にパワーウィンドウOHを行っていて
現在 非常に調子は良かったんだけど

まず、ガラスレールのタフラム加工をやっていなかったので
レールのタフラム処理と
NSXでよくある
ドア開閉時の「カコン」という音の対策をしました。

レールは交換後
それほど使い込んでいないから
新品交換せずに
現車から外して洗浄してタフラム処理に出そうと思って分解したんだけど
これが予想以上に減っていましたね。

ドアガラスには4個のスライダーが取りつけられていて
これがレールの中を滑ることでガラスが昇降するんですが

グリスが塗られたアルミレールの中をプラスチックのスライダーが滑ると
砂埃などを噛み込んで
どうしてもレールがすり減るわけです。

特に
フルアップで止まっている状態のガラスを手で揺すったりすると
スライダーがレールにゴシゴシ擦られるから
スライダーの真ん中にある丸い穴のあとがレールに深く刻まれて

これが進行すると
どうにもガラスの動きが重くなってきて
モーターパワーで昇降できなくなるのが
NSXのパワーウィンドウ動作不調の大きな原因になっています。

エンプラで出来たスライダーの消耗はそれほどでも無いけど
無処理アルミのレールは柔らかく
削れるのはレール側が著しいわけですが

その対策として
レールにタフラム処理をしてみようと思って
数年前からパワーウィンドウOHをするお客さんに提案してきました。

タフラム処理は
硬質アルマイトの皮膜にテフロン樹脂を染み込ませたもので
皮膜は薄いけれど(20ミクロン程度)表面硬度は普通の鉄以上に固く
テフロンフライパンほどじゃないけど非常に良く滑ります。

この処理をしたレールが
どのくらいの耐久性向上になるかまだ分からないんだけど
いままで行ってきた事例から
やはり、処理したレールはガラスの滑りが格段に滑らかだし
願わくば一生物になってくれると良いな・・と期待しています。

で、TYIZ号のレールはすでに凹み跡が付いていたんだけど
まあ、動作は快調だったし
このままタフラム処理して長期テストをしてみるのも良いか・・
というわけでした。

それと
ドアを開閉する時に「カコン」と言う音の対策。
これは
ドアに仕込まれているチェッカーの消耗が原因。

NSXのドアは
フルオープンと半分ほどの2ヶ所で動きを止める様になっていますが
これはドアチェッカーの作用です。

構造は簡単で部品もそれほど高くないんだけど
交換するにはレールを外した時じゃ無いと出来ないんですねぇ
チェッカーが消耗すると
少しの風に煽られただけでドアが閉まっちゃったり
ノッチを超える時に「カコン」と音が出たりしますが
チェッカーとピンを交換すると
新車時のドア開閉感覚に戻ります。
これ、けっこう気分が良いのでお勧めです。


あと
ガラスを上げる時
ドアの中から「ココココ・・」と言う音が出る症状も多いんですが
これの原因は
レギュレーターの上下動と
湾曲したガラスの上下動には奥行き方向の異差が生じて
これを吸収するため
レギュレーターのガラス取付部がスライドする機構が仕込まれているんですが
ここの動きが渋くなっているためです。

樹脂部品同士が擦れ合う音だから
給油で解決すると思って
ここに色々な油脂類を試してみたけど
まあ、良い物が見つからなくて悩んでいたら
HHS2000というスプレーでほぼ解決することが分かりました。

これ、いわゆるグリススプレーなんだけど
サラサラの液体状態で噴射されてしばらくすると
凄まじくベタベタネバネバの状態に変わります。
この変化具合はいままで見たことが無いレベルで
T3設立時に色々なケミカルと同時に仕入れたはいいけど
いったい何に使うんだろう・・と思っていたら
最適な用途が見つかった次第でした。
まあ、始末が悪いくらいネバネバだから
あまり用途が無いんですけどねぇ。

一通り整備の手を入れたパワーウィンドウ
劇的に動作は軽くなりました。
新車時以上にガラスの昇降は早いかもしれない。
(ウェザーストリップは交換していないから抵抗が少ないしね)

そんなわけで
1日で組み立て作業はけっこう大変だったけど
満足な結果でした。
数年後
また分解してレールの状態を見るのが楽しみです。

t3tec.jp 引用
2016/1/1 (金) 19:12:41 - TYIZ - fp276e5d57.tkyc629.ap.nuro.jp [39.110.93.87] - No.1451643161

あけましておめでとうございます。

T3TECのWebサイトですが
暫定状態だけどアップしました。

http://t3tec.jp/

ドメインは会社設立とほぼ同時に取得してあって
6月頃にはWebも公開しようと思っていたんですが
諸事情あって2016年からの公開としました。

まだ暫定状態で情報も少ないんですが
これから
作業記録やら技術情報など
手が出せるときに順次製作していこうと思っています。

情報ページを作るのも私がやるので
なにせ時間が無いんですよね。

そんなわけで
今年もよろしくお願いいたします。

大掃除 引用
2015/12/28 (月) 18:00:12 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1451293212

今日は予定通り大掃除

稼動開始して1年と経っていないファクトリーだけど
それでもゴミは大量に出るもので
4人で掃除するのはホントに大変だった。

お店や事務所も大掃除したかったんだけど
ほとんどファクトリーだけで手一杯で
現寸場を含めて通常掃除が精一杯でしたね。

でもまあ
クルマが減ったこのタイミングで
隅まで掃除できたので
ファクトリーはだいぶサッパリしました。

これで年明けから
また快適な環境で頑張っていけるでしょう。

そんなわけで
T3ファクトリーは明日から1月5日まで年末休業です。
本年は色々ありがとうございました
来年もよろしくお願いいたします。

年内最終営業日 引用
2015/12/27 (日) 19:43:12 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1451212992

こんにちは、TYIZです。

T3TECの年内営業は本日終了で明日は大掃除
遊びに来てくれた方も多く
終日 誰かしらと話している日でした。

年越し預かり車輌もまだまだあるんだけど
納車もだいぶ進んで
久しぶりにファクトリーの床がよく見える。
でも、作業しているんだから当然だけど床は汚れたね
近い将来
もう一度ピカピカに補修したいなと思う。

2月から設備を開始して3月にオープン
激動の日々を経て
何とか年が越せそうです。

なんだか
当たり前の様に馴染みのお客さんとやりとりしているけれど
T3ファクトリーは
今年始めたばかりなんだよね

鉄工所の廃工場だったところを急ピッチで仕上げ
NSX工房を作ってきたわけですが
ファクトリーの目指したい方向が見えていたからこそ
目標に向かって一直線が出来たんだと思う。

そして何より
多くのお客さんに支えられているのがありがたくて
不安を感じること無く
この短期間でここまで来られました。

今年は目立ったことをせず
地力を蓄えることに専念してきましたが
来年は色々なことにチャレンジしていきたいと思っています
まだまだ
やってみたいことはたくさんあるんです。

まあ、そのためには
頼れるスタッフを増やさないと難しいんですけどね

そんなわけで
応援してくれた方々
今年一年ありがとうございました
これからも
楽しく快適にNSXと付き合っていくため
色々な情報を発信していける様頑張ってみたいと思っています。


で、お客さんが引けた夕方
久しぶりにTYIZ号を動かして
恒例の正月作業をしようと思ってリフトに入れた。

ちょっと思うところあって
パワーウィンドウをバラバラにしてあるのでこれの実験組み立てと
色々整備などをする予定

さあ、来年は楽しみだ。。

トルクセンサー再び!! 引用
2015/12/23 (水) 16:46:14 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1450856774

こんにちは、TYIZです

パワステトルクセンサーの再生技術ですが
色々準備が整って再開できました。


NSXというクルマを扱っていて
どうしても避けられなくて怖かったトラブルが
パワステのトルクセンサー突然死でした。

オーナーさんが普通に乗っていても
ある日気付いたらパワステが効かなくてエラーが出た・・とか
業者に預けている間に自然に故障してしまった・・とか

なぜ、何をきっかけにトルクセンサーが故障するのか
その理由は未だ分からず

ただ、決定的なのは
メーカーではトルクセンサー単体での販売を行っていなくて
故障するとパワステギアボックスAssyでの交換しか方法は無くて
部品代が40万円ほどと高額であるということ。

メカニカル部分が使えるのに
パワステラックごと廃棄するしか無いというのは何とも勿体なくて残念なことで
何とか修理方法を確立したくて長年模索していたんですが

数年前
インターフェース基板の製作と交換という大技で修理方法を確立しました。
だけど私がT3TECを設立&移籍のため
失われた技術になっていた次第です。

T3TEC開業と共に
パワステのメカニカル部分OHやメーターの修理など
コアな技術は早々に再開してきたんですが
トルクセンサーインターフェース基板の製作は
どうしても時間がかかり
年末ギリギリになりましたが
なんとか 開業1年以内に再開する事が出来ました。

一度は回路解析が終わっていたので
パターンの設計と実装部品の見直しを行って
オリジナルのIF基板が出来上がったのは先々月だったんですが
これの交換作業は非常に難易度が高く
基板以外にも設備を用意する必要があって実験実行が遅れていました。



パワステラックに取りつけられているトルクセンサーインターフェースユニットは
ラックを回すピニオンユニットに組み込まれたコイルに微弱な交流を流し
操舵力に応じて変化するコイルの出力を
車内のコンピュータへ送るために増幅する回路が仕込まれています。

このインターフェース回路の部品が故障することで
パワステはエラーを起こすわけですが
ウレタン充填されたケースから
純正基板を取り出して部品交換するのは非常に困難で
取り出し過程で基板を壊す可能性も高いため
「いっそのこと
 インターフェース基板を作って交換してしまえ!」
と言う手法を選びました。

だけど基板の設計製作だって難易度は高く
純正基板を取り出して回路と動作原理を探り
使われている部品を調べて予測して
オシロで計測しつつ
入出力信号が純正同様になる様
リバースエンジニアリングして追い込んでいきました。
(もちろんこれは私には無理な世界だからプロに依頼しました)

回路設計屋さんに言わせれば
このインターフェース回路には保護回路というモノが無くて
外からの大きなノイズで部品が壊れてしまう様なあやふやな設計で
ホントにこれをクルマに載せていたんですか?
と言われる様な物なんだそうです。

まあ、設計は昭和の時代でホンダ初の電動パワステですからね
未熟な時代の産物だったのは間違いないようです。

だから
「現代的な設計に治しますか?」と言う話もあったんだけど
インターフェースだけ現代的にしても
ラックの検出装置や車内のコンピュータが古いままなんだから
基本的に回路は同じで
基板に実装する部品とパターン設計だけを現代的にリメイクしました。

そんなわけで
インターフェース基板は完成したんだけど
これを交換するための機材の製作が遅れていたので
まずは真空脱泡機の製作。

インターフェースユニットの中には
電源基板とIF基板が2階建て構造で仕込まれていて
防水と耐振動のためウレタンポッティングされています。

この、ウレタンに沈んでいる基板を
壊さずにサルベージするのがまずは一苦労
そして電源基板とIF基板を分離してオリジナルのIF基板に交換し
仮組状態で検証機K100に載せたパワステラックとテストケーブルで繋ぎ
動作をチェックする。
問題なければ再びウレタンを充填する。

ウレタンポッティングは
2液性のウレタンゴムを混合後
気泡を除去するため真空脱泡し
これを基板が入ったケースに流し込んで再び真空脱泡し
真空と大気圧を数回繰り返して基板の細部までウレタンが回る様にして
加温して硬化を促進させていきます。

翌日には
ゴム状に硬化して基板は湿度や振動から保護された状態になるので
これを再びピニオンユニットに取りつけて
パワステラックがK100に載った状態で動作検証
問題なければ修理完了。
と、なります。

あらかじめ
インターフェースユニットを作っておけば
車輌からラックを完全に外さなくても
ユニット交換でトルクセンサー修理が完了します
現車で来店してもらえれば
それこそ1時間くらいで交換作業が完了します。

これが
私が目指していたトルクセンサー修理再生の最終形態で

そのためにどうしても欲しかったのが
動作検証や脱泡など
作業に必要な色々な治具設備だったんです。


時間はかかったけど
トルクセンサー修理技術の確立が完了しました。

これは本来
クルマ屋が手を出す領域ではないと思うんだけど
業者としてNSXというクルマとずっと付き合っていこうと思ったら
パワステ故障の恐怖が常につきまとうわけで
これを安心確実に対処するため
どうしても技術確立する必要性を感じていたんです。

そんなわけで
2度目だけど静かな勝利宣言です
やったなぁ・・
でも、我ながらよくやるなぁ。

キーレス&プッシュスタート 引用
2015/12/21 (月) 20:20:30 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1450696830

ozw号の本命作業
実はスマートキーによるキーレスとプッシュスタートでした。

今時のクルマの様に
プッシュスタートにしたい!と言う依頼で

これ
出来る事は分かっていたんだけど
後の整備性を考慮すると
配線がかなり面倒で

T3ファクトリーを開始して間もないこともあって
なかなか
かかり切りになれる時間が取れなくて
作業から離れると途中までの配線を忘れちゃうし
時間的に大変ご迷惑をおかけしちゃいました。

でもねぇ
これ、面白いです。

スマートキーのボタン操作でもロックアンロックできるけど

スマートキーの受信アンテナをルーフ内装に仕込んでみたので
キーをポケットに入れた状態で
運転席でも助手席でも ドア横まで来るとアンロック
クルマから5メートルほど離れると自動でロック。

ステアリングコラムからキーシリンダーは外して
コラム内装にプッシュスイッチを取りつけてみた。
(ベークライトの円盤を作ってエポキシ接着した)

ブレーキを踏まずプッシュするとアクセサリー、イグニッション、オフ
を、繰り返し
ブレーキ踏んでプッシュするとIG状態からセルが回ってエンジン始動。

スイッチのLEDが色が変わるようにとか
時間はもらったので色々と拘ってみました。

でも、この作業は大変だったなぁ・・

もし、もう一度やるとしても
同じレベルの仕上がりを求めたら
かかり切りで3日はかかるかと思うから
費用対効果で
求める人は少数かな。

と、言いつつ
「絶対欲しい!」という人が数人いたりします。。
動作はこんな感じになります。
http://tyiz.jp/mpg/ozwKeyLess.wmv
https://youtu.be/GB5AsIjrKWk

近況&クランク折損・・ 引用
2015/12/19 (土) 21:17:10 - TYIZ - pl370.nas81f.soka.nttpc.ne.jp [202.212.11.114] - No.1450527430

こんにちは、TYIZです

今年も残すところ10日ほど。
T3TECは28日が大掃除で29日から1月5日(火)まで休業です

だから実働では1週間程度になりました。

ファクトリーは
預かり車輌がまだまだあるんだけど
納車待ちも多くて
27日までにはかなり納車になってガランとする予定。

大きな作業で
エンジン関係が多々残っちゃうんだけど
まあ、手がかかる作業は仕方ないですからね。

どうしても手がかかるエンジン降ろしメンテナンスですが
最近はスタッフ分業化が普通になってきました。

大久保がエンジンを降ろし
工場長が整備を行い
ミッションなどの駆動系が同時なら私が手を入れて
エンジンルームとリアメンバーの清掃はパートさんにやってもらう。

この、エンジンルーム清掃は
大久保のチェックが厳しくて
俺的には「充分キレイなんじゃないの・・」と思うんだけど
何度もだめ出しされながら清掃している・・
まあ、おかげでエンジンルームがメチャメチャきれいになっているけど。

通常エンジン降ろしメンテナンスでは
ヤグラ1号で駆動系Assyを降ろして作業を行い
エンジンミッションを個別に整備する「フルメンテコース」では
・ミッションを降ろし
・ヤグラでリアメンバーを降ろし
・エンジンにエンジンスタンドを取りつけてボディをリフトアップして分離。
と、言う方法で行うので

3月の開店以降
何台もNSXのエンジンを降ろしたけど
まだ一度もリアハッチを外したことが無いんです。

これ、実は目指していたことで
脱着の危険とリスクとハッチの置き場所などを考えると
ハッチを外さずにエンジンが降ろせるならその方が良い
と、言う考えです。


先月
エンジンから尋常じゃ無い音が出たと言うことで修理依頼が入りました。

オーナーは
自走して来ようかと思ったらしいんだけど
あまりに恐ろしい打音なのでレッカーで入庫。

エンジンをかけてみると
「ガタガタガタ!」とスゴイ音で
これで走るなんてとんでもない・・と言う様な状況。
エンジンの振動もスゴイけど
クラッチペダルに伝わる振動が尋常じゃ無い。

こりゃ絶対メタルのトラブルだろう・・
おそらく修理は大変な状況だろうから

中古エンジンを買ってきてそれを整備して換装した方が安いだろう。
と言うことで
中古エンジンを入手してあらかじめ整備しておいて
これに換装する事にした。

車輌をリフトで上げてミッションを降ろし
フライホイルを手で回してみると
なんと、前後方向にガタがあって
クランクプーリーが止まっているのにフライホイルが回転方向にガクガク動く・・
これって
クランクシャフトが折れてるって事だよなぁ・・

まさかそんな事が・・と
降ろしたエンジンを分解してみると
ホントにクランクが折れてる・・
ホンダのV6クランクは
等間隔爆発するためネジリが複雑で
部分的に強度不足に見えるんだけど
いままでクランクのトラブルなんか見た事も無かったし

サーキットで酷使している車輌でも
クランクが壊れた事例は経験が無い。

このオーナーさんは
ほとんど通勤+αで酷使する人じゃないし
エンジン内部のキレイさからオイル管理の良さも分かるし
クラッチの焼け具合などから
日頃の穏やかな運転が予想できるんだけど
なぜこんな大トラブルが起きたのか謎です・・

やっぱり中古エンジンを手配しておいて良かった・・
エンジン換装して
当然 静かで良好な状態になったけど
C30Aの意外なトラブルを経験しました。

しっかし
よくまあクランクが折れた状態でエンジンは回っていたなぁ・・
この状態で
セルがフライホイルを回してエンジンかかって
折れたクランクの先がタイミングベルトとカムを回していたんだから
奇跡的なクランクの折れ方だったのか・・

NSXの不思議・Bピラーカバー 引用
2015/12/16 (水) 11:48:01 - TYIZ - pl510.nas81a.soka.nttpc.ne.jp [1.33.97.254] - No.1450234081

ちょっと有名な裏話
NSXのBピラーカバーに明いてる長穴
実はこれ
スキーキャリアを取りつけるための穴だったそうです。

当時
純正オプションでスキーキャリアの計画があったそうで
試作テストをしていたらしいんですが
取付状態で高速走行した際に安全性がクリアできなかったとかで
オプションとして売られることは無く終わったそうです。

でも、車輌の開発と同時進行だったから
Bピラーカバーに長穴だけが残った・・と言うことだそうです。

NSXのBピラーカバーは
アルミダイキャストで非常に剛性が高く出来ていて
ボディへの取付も
ネジ2本と複数のクリップを使ってガッチリと固定されています。
おそらくはこれも
スキーキャリアを固定するための剛性確保だったんでしょうねぇ・・

キャリアの計画が無ければ
フェンダーなどと同様にアルミ板のプレス製作とかで
もっと軽く作ったんじゃないかなぁ。

NSXの不思議・自動車電話 引用
2015/12/16 (水) 11:45:43 - TYIZ - pl510.nas81a.soka.nttpc.ne.jp [1.33.97.254] - No.1450233943

先日
車検で預かった初期型NA1のAT車があるんですが
このNSXには
純正オプションの自動車電話が付いてます。

当時
携帯電話はまだまだ普及していなくて
自動車電話なんてのがあったんですよね。

NSXの純正オプションでも存在していたんですが
まあ〜滅多に見ないレアなものです。。

アナログ時代の回線だから
とっくに電波は使えなくて
いまスイッチを入れたところで「圏外」になるんでしょうけど
外すのも勿体ない感じで
そのまま付けてあるんです。

ダッシュボードにブラケットで取りつけられているその構造と
ブラケットの意外な剛性感など
やっぱり純正だよな・・と感じる作りです。

で、この電話の本体はトランク内部に仕込まれている様で
トランクの中でコネクター接続されています。

そのコネクターというのが
トランクを開けて左前方の内装をめくった時にみえる
茶色のコネクターなんですねぇ。

これ、自動車電話用オプションのコネクターで
アクセサリー電源が取れるから
エアリフターのコンプレッサーユニットを付ける時なんか
便利に使っていました。
不思議なのは
Rには無いんだけど
とっくに電話オプションが廃止されていたはずの
高年式のクーペにもこのコネクターは付いているんですよね。

何かに流用するつもりだったのか
リア回りのハーネスを新設計したくなかったのか
どっちなんでしょうねぇ。。



ちなみにこのNSX
現在の走行距離で8千キロちょっと。
極めて程度良好で
久しぶりに新車に近いNSXに乗った気がしました。

サスペンションも
老化が極めて少ないブッシュとショックアブソーバーで
ノーマルってこんなに良かったんだっけ・・と感心する。

やはり
現代においてNSXに求められているのは
性能維持と復旧のための技術なんだと痛感する。

で、このNSXで陸自へ行き検査ラインに並んでいたら
検査官が来て
「お?なんだ・・クレジットカードリーダーが付いてるんですか?」
と、訊かれた。

まあ、そうも見えるかもなぁ・・
「いや、純正の自動車電話なんです。」と話すと
そりゃレアなアイテムですねぇ! と、感心していた。
でも、通電しても圏外で通話できないんですけどねぇ・・と
世間話した

やっぱりね
四半世紀経つと言うことは
こう言うことなんでしょうねぇ。

バックランプ・・ 引用
2015/12/6 (日) 17:16:05 - TYIZ - pl125.nas81a.soka.nttpc.ne.jp [1.33.96.125] - No.1449389765

こんにちは、TYIZです。

色々手の込んだ作業依頼で長期預かりになっちゃってるOZW号ですが
メイン作業はあらためて紹介するとして
バックランプにLEDを入れた事例を紹介。

自宅付近が暗くて
「出来るだけバックランプを明るく出来ないだろうか?」
と、相談されたので

じゃあ、ヘッドライト用のLEDでも入れてみましょうか?
ということで加工取り付けしてみました。

一般的に売られている電球と交換するタイプのLEDは輝度が低く
劇的な明るさは得られないので
改造懐中電灯で使ったCREEのパワーLEDと安定化電源で使って自作してみようか・・
と思っていたんだけど

手っ取り早くヘッドライト用のLEDキットを加工してみようと思って
試してみました。

ヘッドライトのH4とかと入れ替えるタイプのLEDキットは多々売られているので
CREEのXMLを2球使ったものを入手

改造懐中電灯で色々実験したけど
最新のパワーLEDの明るさは凄まじく
XMLはフルドライブで3Aほど流せるスペックだから1灯で10Wほど。
これを2個使っているんだから
全力で発光させたらかなり明るいはずだけど
発熱も凄まじく
長時間連続点灯させるなら放熱対策をしないと焼き切れちゃう。

入手したキットをテストしてみると
消費電力は2灯で15Wほどで
XMLの完全フルパワードライブはしていないみたいで
35WのHIDには及ばないけどかなり明るい。
そしてHIDと違って
通電すれば瞬時に最大輝度が出るのがバックライトには向いている

この製品はヒートシンクとファンが一体になっていて
熱対策も考えられているらしい。

だけどこのままじゃテールライトユニットに入らないし
テールライトユニットは加工したくないから
LED部分の基板を切り出して
アルミ丸棒を旋盤で削ってヒートシンク作って
先端に熱伝導シリコンで基板を貼り付ける。
これを純正のソケットに入れて
付属していたDCコンバータと繋いで12Vかけて点灯させてみると
やっぱりソケット自体がどんどん過熱してくるけど
まあ、100度未満では収まってくれそうだし
バックラインプは常時点灯させるものじゃ無いから大丈夫でしょう。

テールランプに組み込んでさっそくバックライトを点灯させてみると
こりゃもお
笑っちゃうくらい明るい。。
光が拡散するレンズだから
ヘッドライトみたいな明るさじゃないけど
こりゃ確かに暗いところでバックする時には大いに役立つかと思う。

屋内を暗くして
ノーマルのTYIZ号と並べて比較してみると
やっぱり笑っちゃうね。。

俺も欲しい!と思ったけど
夜は後ろのクルマが驚くまぶしさだろうなぁ・・


御礼 引用
2015/12/5 (土) 18:13:29 - キタノアキオ - FL1-111-169-130-94.fks.mesh.ad.jp [111.169.130.94] - No.1449306809

今日は、ドアロックの修理、ありがとうございました。
とても面倒な作業で申し訳ございません。
でも、ロックがスコスコ動くようになり、大満足です。
これで安心して冬眠させられます。
圏央道がつながったので、福島からドアツードアで3時間、
近くなりました。
また、冬眠から目覚めましたらお邪魔しますので、
どうぞよろしくお願いします。
取り急ぎ御礼まで。


近況 引用
2015/11/30 (月) 22:43:36 - TYIZ - pl2301.nas81a.soka.nttpc.ne.jp [210.153.196.253] - No.1448891016

こんにちは、TYIZです

気付けば11月も今日で終わり
あまりにも月日の流れが早いです。

T3ファクトリーは相変わらずなんですが
さすがに
人手不足を痛感する様になってきました。

ありがたいことに
たくさんの作業依頼をいただいて
日々NSX作業に携わっているわけですが
いろいろ
新たなチャレンジをしてみたいんだけど時間が取れない・・
という感じです。
まあ、このご時世
贅沢な悩みなんですけど
来年はメカニックを増やす必要がありそうです。

T3TECを立ち上げて
急激に増えたのはエンジン関連の重作業。
時期的に重整備の依頼が増えて来たのもあるけど
ほぼNSX専門のファクトリーが出来たことで
やってみたかったエンジンチューンに着手してみようか・・
と、考える方も増えたようです。
実に面白くてありがたいことです。。

来年は
もっと面白くて
ハイパフォーマンスなチューニングメニューを提供したいですね。

エンジンチューンやサーキット走行に伴い
オイルクーラーの必要性はずっと悩みで
以前から
お客さんと色々な方法を試して模索していたんですが
やはり
オイルパンから電動ポンプで
フロントクーラーコアへ循環させるのが最善となりました。

その際
問題なのはポンプなんですよね。

市販品で充分な送油量を確保できているポンプというのがなかなか無くて
C32Bでサーキットを走ると
4L毎分のポンプでなんとか満足できるか・・
という感じで

以前あるメーカーの8L毎分の試作品をテストした時には
好結果だったから
これの量産を依頼していたんだけど
どうやら頓挫しそう。。

で、現在仕立てているチューンドC32Bサーキット走行車輌は
4Lポンプを2機使うことにしました。

オイルポンプは
サクション(吸入側)の抵抗が大きいと効率ダウンするので
出来るだけオイルパンに近いところ
つまりはエンジンルームにポンプを置きたいわけだけど
整備性を考えると なにしろスペースが厳しい。

今回の車輌はエアコンレスだから
エンジンルームの左右フレームに各1個取りつけたけど
それでもスペース的にけっこう厳しくて
オイルクーラーのための大容量ポンプの模索も
今後の課題になってきています。

それとこの車輌では
ミッションのブローバイタンクを付けてみました。
特に6速ミッションで顕著なんだけど
高速走行でギアオイルの温度が急上昇した時
ミッション上部のブローバイ出口から
オイルミストを大量に噴射するんです。

サーキット走行でも
一度油温が上がったあとはオイルは吹かなくなるんだから
ミッションケース内部の空気膨張が効いているんだと思います。

だから
円筒形タンクの下からオイルミストを入れて内部で分離して気体だけ外へ排出
タンクの中に溜まった液化したオイルは
ミッションが冷えた頃
ミッション内部の気圧が下がってケース内に戻っていくように仕立ててみた次第。
結果次第で
定番化していくかも知れません。


色々な作業に手を食われていると
修理依頼のメーターやパワステラックが積み重なってきて
今日はラックのOHをやろう!と決めて作業。
やっぱり
人手不足を感じるなぁ。。

クラッチのジャダー 引用
2015/11/23 (月) 07:55:44 - momotan <メール送信> - softbank220061015210.bbtec.net [220.61.15.210] - No.1448232944

この掲示板はいつも参考にさせてもらってます。

97年式のType-S(19万キロ)に新車より乗ってます。

地方に在住してるので先日、ディーラーにてエンジンを降しメンテしてもらいました。
引き渡しの時の試乗にて1速発進時にジャダーが出るのにすぐ気が付きました。
ディーラーの話だと当たりが付くまでこのまま乗って様子を下さいとの事でした。
以前、10万キロ到達時もエンジンは下ろさずクラッチは交換しましたがこのような事
は有りませんでした。
1速で発進すればシフトUPする時、DOWNする時は感じません。
バックでも感じません、1速で発進する時だけです。
エンジンマウントも交換してるし、クラッチもクラッチ版、プレッシャープレート、レリーズベアリングなどアセンブリー交換してます。
一つ気になるのがクラッチ板が欠品していて、ロットがまとまって製造できるまで待たされました、この時製造したクラッチ板の材質が何か変わったのか気になります。

考えられる原因、対策などご教示頂ければ幸いです、宜しくお願いします。

以上

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