ブレーキ球切れ警告灯の常時点灯が起きて
修理依頼で先日入庫した初期型NA1ですが
メーター単体でチェックして確かに常時点灯が確認できたので
いつもの様にメーター基板を修理しつつリフレッシュを行って
車輌に戻してみると
まだ球切れ警告灯が点きっぱなし・・
これはもしかして・・と
テールランプを外して
フィラセンサーを確認してみると
やっぱり、左右が逆に組まれていた。
もちろん人災なんだけど
このトラブル
時々あります。
NSXのブレーキ球切れ警告灯は
どのように球切れを検出しているのかというと
ブレーキを踏んでいないときは
並列で繋がれたブレーキランプのフィラメントを経由して
アースに落ちていることを検出し、
ブレーキを踏んだときは
電球に直列で繋がれたリードリレーがONになるのを検出しています。
ペダルを踏んでないときは
4個のブレーキランプ全てが切れていないと警告灯が点かないけど
ブレーキを踏むと
リードリレーは4個直列配線だから
ランプがどれか1ヶ所切れていても検出線がアースに落ちなくなるので
警告灯を点ける・・と言う制御です。
非常にアナログ的だけど凝った造りで
27Wの電球をリードリレーのコイル経由で点灯させると言うのが
ちょっとビックリな構造。
2A以上流れる事になるんだから
リレーのコイルはかなり太い物で
この、リードリレーが仕込まれた部品がフィラセンサーで
左右のテールランプユニットに組み込まれています。
ブレーキランプは左右4灯だから
フィラセンサーの中にはリードリレーが各2個仕込まれていて
ブレーキペダルを踏んでいないときに
メーターからの検出信号をフィラメント経由でアースに落とすため
右のフィラセンサーにだけダイオードが仕込まれています。
だけど困ったことに
フィラセンサーは外見から右用左用の判別が難しく
左右を間違って取りつけてしまうと
メーター側は正常なのにブレーキ球切れ警告灯が点く・・
と言う現象になります。
これ、ナゼ間違える事例があるのかと言えば
メーターの球切れ警告灯が消えないから
フィラセンサーの故障だろう!と新品のフィラセンサーを取り寄せて交換
その時に
品番で確認せずに 左右を間違って付けてしまった・・
だけど、警告灯が点く根本原因は
メーターの基板だから やはり警告灯は消えてくれなくて
トラブルの原因を1つ増やしたことに気付かず
そのまま組み立てられてしまった・・と言うパターンです。
ちょっと電気に詳しい人なら
回路図を見ると分かるけど
ダイオードが入っていない左用フィラセンサーを右に組んだ場合でも
ブレーキを踏んでランプが点いた状態なら
リードリレーがONになるので警告灯が消えるのが分かると思います。
つまりは
メーター側の修理を行って車輌に取りつけても
まだ警告灯が消えない場合に
ブレーキを踏んだ状態でキーをONにしてみると警告灯は正常に消えてくれる。
その状態でブレーキペダルを離すと警告灯が点く
と言う現象になります
左右で組み間違えていた・・
なぜか左右ともダイオードが無い左用が組まれていた・・
なんてことは何度かありました。
フィラセンサーに使われているリードリレーは
ブレーキランプが点滅した数だけON・OFFを繰り返すので
非常に耐久性が高い部品が使われていて
めったにトラブルを起こしません。
ブレーキ球切れ警告灯が点いたなら
まずはメーター側を疑うべきだし
試しにフィラセンサーを交換してみるなら
くれぐれも 左右があることを確認してからにしましょう。
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