こんにちは、TYIZです
T3CraftWorksをオープンしてもうすぐ半年
やっと
色々実験したりする余力が出来てきました。
で、TYIZ号で色々実験開始なんだけど
実は今年の春頃
燃料を満タンにしても燃料計がFにならないことに気付いていた。
4月にTAF・Meetでモテギへ向かう途中
ガソリンスタンドで満タン給油して走り始めたんだけど
Fラインから1メモリくらい下を指してそれ以上上がらない。
あれ?・・メーターかな?
でもたぶんタンクのゲージユニットだろうな・・と思いつつ
治している暇が無かった。
TYIZ号は昨年末から2月の中頃まで
付き合い先の鈑金工場に預かってもらっていたんですが
毎日屋内と屋外を移動している間に燃料が空に近くなっていたから
たぶんゲージユニットに何か起きたんだろう・・と予想していた。
これはNSXに限らないんですが
クルマって
ガソリンが空に近い状態で放置というのは非常によくないんです。
タンクの中に空気があると
気温の変化で膨張収縮を繰り返し
タンクの中に酸素と湿度を含んだ外気が入り込むので
燃料ポンプやレベルゲージユニットが錆びやすくなるんです
NSXじゃないけど
極端にガス欠状態で放置したために
ガソリンが腐敗して大変な状態になった事例を何度も見ました。
だから
長期間乗らずに保管することになった場合
ガソリンは出来るだけ満タン状態が良いと私は思っています。
ガソリンも
空気に触れなければ数年経っても腐敗しないようです
なので
時々 海外出張で数年間NSXに乗れないんだけど
どうしたら良いでしょう・・と言う相談があるんだけど
最後のドライブで出来るだけ走り回ってエンジン内部や排気系の水分を蒸発させて
ガソリンは満タンにして帰宅して
以後 無意味にエンジンをかけない。
1年に一度くらい
燃料ポンプを止めた状態でセルだけ30秒くらい回せばオイルが回るので
それで充分だと思うし
(気になるからどうしてもエンジンかけたいなら10秒未満で充分。
長く回すと排気ガスとブローバイが結露するので良くないと思う。)
と言う方法を推奨しています
で、TYIZ号のフェルレベルゲージユニットを外してみると
特に外見は錆びてもいないから一安心
燃料レベルセンサーは単純な構造で
ガソリンの液面にフロートが浮かんでいて
フロートに付いた軸でセンサーを回す。
センサーは巻いたニクロム線の上をブラシが擦って抵抗値が変わるだけの構造で
昔のラジコンのスピードコントローラーみたいなもの。
抵抗値は
満タンで2〜5Ω
エンプティで105〜110Ω
が、基準値で
テスター当てて測ってみると
満タン状態で2Ω近辺を指しながら時々20Ωくらいになる・・
ありゃ?と思ってフロートの軸を捻ってみると抵抗値が変わるから
接触面が酸化しているんだろうな・・
ためしに接点復活剤をスプレーしてフロートを何度も動かしてみたら
抵抗値の変化は滑らかになった。
まあ、レベルゲージユニットは買っても7千円ほどの部品なんだけど
原因が知りたいし治せるなら治してみたい。
ということで
燃料が少ない時にゲージユニットを外して修理を試みておいて
昨日
久しぶりに洗車してスタンドへ行って満タンにしてみたら
どうやら治ったみたいで無事にFラインまで上がりましたね。
それにしてもNSXのレベルゲージユニットは凝った作りで
タンク取付部から伸びたプレス部品に
バネの付いたリンクがあってレベルセンサーが付いて
さらに棒が伸びて先端のゴムがタンクの底に当たっている。
精度の維持とユニットの振れを抑えるためかと思うけど
凝った作りだ。
これで7千円なら
ホントは新品交換しちゃった方が安心かと思いますね。
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