こんにちは、TYIZです
NSXのメーター修理依頼は途絶えず
相変わらず 毎週1〜2台のペースで修理作業をしているんですが
ここで
珍しい案件と苦労した案件を紹介。
1台は
97年式Type-Sで
ブレーキの球切れ警告灯が常時点灯するという
初期型によくあるのと同じ症状。
NA2ではいままで経験が無かったんだけど
メーターの基本設計は同じだし
いつかは故障も起きるんだろうなぁ・・と思ってたら
ホントに目の前に。
オーナー曰く
ディーラーで色々見てもらったんだけど
部品は絶版だし
修理不能・・と言うことで
NSX仲間の伝をたどってうちに入庫してきた次第。
現車は走行距離で20万キロを超えているから
メーターの中もかなり汚れている。
何はともあれメーターはバラバラに分解して
ケース類は丸洗い洗浄
これをやると
夜間照明がすごく明るくクリアになります。
で、基板をじっくり見ていくと
やはり、コンデンサーの液漏れてプリントパターンが腐食断線している
NA2でもこれが起こるんだなぁ・・と修理の手を進めていく。
初期型とは警告灯回路のプリントパターンが異なるので
断線箇所を探すのに少し苦労したけど
分かってしまえば断線を修理するのは難しくない。
へぇ〜・・後期メーターもホントに壊れるんだなぁ・・と
作業を折り返して組み立てていくと
オドメーターが動かなくなってしまった・・
何故だ・・と調べていくと
どうやら
積算計のドラムを回しているステップモーターが壊れたようだ。
この故障も
初期型NA1ではよくあるんだけど
同じ部品を使ってるんだからNA2でも起こりうるわけだ。
それにしても絶妙なタイミングで壊れたな・・と
もう一度分解して
ステップモーターを交換して解決。
もう一件の事例は
ホンダカーズ日田店の白石さんからの依頼で
オド&トリップは動くけどスピードメーターが動かない・・
とのこと。
届いたメーターを動作検証すると
なるほど、ドラムは回るけど針が動かない。
これも
何度か経験しているので
おそらくはいつものトランジスタが壊れたんだろう・・と
メーターを分解して
電解コンデンサーはフル交換して
予想できるトランジスタを交換して基板修理を進めて再び動作検証・・
ところが治ってくれない。
実は去年の9月にも
同様の修理依頼があって
その時は
メーター修理依頼が溜まっていてじっくり向かい合う時間が取れなかったから
手持ちの修理済みスピードメーター基板と交換して対処しちゃったので
良い機会だから
じっくり故障基板と戦ってみることにした。
この手の基板の修理方法は
一気に部品をゴッソリ交換してしまったら
どこが故障していたのか分からなくなるので
今後の修理技術蓄積のため
基板上の信号の流れと回路を読んで
パターンの断線を調べつつ
故障の可能性がある部品を1個交換したら動作検証・・を繰り返していく。
非常に面倒なので
基板にスピードメーターパネルのアクチュエータと針を取り付けて
いちいちケースに入れたりせずに検証できるようにして作業を進めていく。
半日くらい頑張って
およそ
予想できる部品を交換しまくったんだけど治ってくれない・・
まさかなぁ・・と
基板上の抵抗値を正常な基板と動作しない基板で比較していくと
不自然に抵抗値が大きいところを見つけて
ノーマークだった部品を交換してみたら
何事も無く針が動くようになってしまった
ありゃあ・・
結果治ったけどまさかコイツだったかぁ・・とガックリきた。
デジタル・アナログ変換の電子回路というと
壊れてるのは半導体だろう・・と予測するんだけど
本来半導体ってそんな簡単に壊れないわけで
コンデンサーの液漏れから周辺が腐食進行して
そこにホコリが溜まって湿度を吸って短絡状態になって
過電流が流れてトランジスタが壊れるわけで
やっぱり、諸悪の根源は
寿命が短い電解コンデンサーなんだよねぇ。
何はともあれ
メーターに関しては
また1つ貴重なデータを得ることが出来ました。
なにせ
多くの業者さんが
「T3TECへ送れば治してくれる」と思っていただいているので
期待に応え続けるためには故障理由のデータが必要なんです。
苦労はしますけどねぇ。
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