こんにちは、TYIZです。
エンジン降ろしメンテナンス作業で
実は最も手がかかるのは 各部品の洗浄なんです。
特にシリンダーヘッドは
カーボンの固着が激しく(そりゃあ燃焼してるんだから)
カムを外してバルブを抜いて
ヘッド単体状態でできるだけキレイに洗浄し
それから
目視で検査や点検を行って組み立て工程に入っていきます。
前期型 黒ヘッドカバーの場合
PCVバルブがフロントバンクにあるから
フロント側ヘッドのカムシャフト周辺が
ブローバイガスで凄まじく黄ばんでいるし
排気ポートの中もカーボンの固着が激しく
これが付着したままエンジンを組み立てたら
作業中に剥がれ落ちた固いカーボンが
ガスケットやパッキンの間に入ったり
どんな弊害が起きるか分からないので
できれば
アルミ素地になるまで洗浄したいんです。
普通の業者さんでエンジンOHするときに
そこまで考えることは無いと思うんだけど
うちでエンジン降ろしメンテナンスするときは
出来れば拘りたいポイントだから
シリンダーヘッド洗浄機を作って対応しています。
洗浄槽を作るに当たって
ステンレス板で箱を作ろうかなぁ・・と考えていたら
野菜などを洗う業務用のステンレス洗浄槽で
ちょうど NSXのヘッドが2個入りそうなサイズを発見して購入。
洗浄槽が届いてヘッドを入れてみて感動・・
ヘッドの間などに 黄ばんだカムホルダーなどを入れると
まさにシンデレラフィットだぜ。。
底面にヒーターを仕込むから
ヘッドを乗せる網が欲しいわけで
これはスポンジケーキを焼いた時に乗せる台で
これまたジャストサイズを発見して
ヘッドが乗せられるように強化してます。
この洗浄槽
業務用らしく板厚が厚く非常に強度が高いのが気に入った。
で、底面に1000W1本 500W2本 ヒーターを仕込んで
燃焼室に噴流が湧き上がるように加工して
背面には空焚き防止に水位センサーと温度センサー
高温の洗剤を循環出来るマグネットポンプを仕込み
配電盤付けて温度調整出来るように改造して作った次第。
電源は200Vで ヒーターは200V 3本合計2KW
ポンプやセンサー電源はトランスで100Vに落としてます。
ご覧の通り
ほとんど私の趣味で作り込んだおもちゃみたい。
うちの工場の流しの横に
2年くらい前から置いてあるんだけど
誰もヘッド洗浄機だとは気づかない。。
それまでも
ヘッドOHの際には同じ洗剤で長時間洗浄していたんだけど
この洗浄機を作ってから
劇的に作業効率が良くなりました。
洗浄油でエンジンオイルを除去したシリンダーヘッドを
洗浄器に入れて洗剤を噴流させると
数分でカーボンが溶け出してきて
4〜5時間放置すると洗剤は真っ黒になる。
排水コックを開けて洗剤を排水してみると
ヘッドは黄ばみが落ちて驚きのアルミ色になってる!
残ったカーボンも柔らかくなっていて
軽くブラシをかけると落ちてくれる。
洗剤を流水で流してエアブローで乾かして
洗い油で流しながらオイルストーンで合わせ面を研ぐ。
ピカピカのシリンダーヘッドになった。。
これで
組み立て準備は万全。
洗浄槽に入れている数時間の間に他の作業を進められるし
やっぱり
拘って手のかかる整備作業を効率よく行うかは
部品洗浄にかかる時間をどうやって短縮するかにかかってくるんですねぇ。
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