今年第一弾の6速ミッション組立を行いました。
昨年末に組み立てて
搭載作業待ちの6速ミッションがまだ3機有るんだけど
引き続き
次の予定分を4機組み立て。
いままで
3機同時に組み立てるのを標準ペースにしていたんだけど
今回は4機同時にチャレンジ。
ミッションをバラバラから組み立てるのは部品点数が非常に多く
全ての部品を部品番号でチェックして選別し
これをビニール梱包や箱から出して
棚に並べるのがまず大変で
そのスペースも必要だから
同時作業は3機分くらいが適切だろうなぁ・・と思っていた次第だけど
いつもの作業スペースも
効率よく部品並べれば4機分でも大丈夫と分かった。
同じ組立作業を行うなら
そりゃあ
台数が多い方が効率は良いです(1人で組むので限度はあるけど)
この、ミッション組み立ても
専用工具作ったり作業手順の効率化でだいぶ手際よく出来るようになりました。
我ながらこれは便利・・と思ってるのが
専用に作った調整シムスタンド。
シャフトとギアを組み立てて
これをケースに入れて・・と言う過程で
数ヶ所シム調整を行うんだけど
これを迅速に選択して仮組みして計測してまた分解して・・
という作業を行う上で
厚み違いのシムが順番に並んでいるとすごく便利。
あと
特にこの季節はミッションケースをストーブで暖めておくと
断然組立しやすい。
アルミケースの熱膨張ってのは想像以上で
ストーブの温風で 推定50度くらいにケースを暖めてやると
寒い日は全くケースに入らない鉄のベアリングが
スコっと入ってくれる。
80ミリほどの直径で 0.02o位は穴が大きくなるんだろうな。
ミッションというのは
エンジンと密着しているし
オイルの攪拌熱などで
走行中 かなり熱を持つものだから
この、ケースの熱膨張を予測してシム調整していきます。
15年以上前
これを甘く見てメインシャフトのシムを選択したら
ケースの中でベアリングが空回りしちゃって異音が出て
整備書もあてにならないな・・と
独自の考えと方法で調整するようになってからノントラブルです
そんなわけで
目の前にフル新品6速ミッションが7機・・
こりゃあスゴイ光景だ。
そしてたぶん来月あたり
Type-Rファイナルで3機ほど組み立てることになりそうだ。
ミッションと言えば
1月に
オートサロン帰りの外人さん数人組がT3ファクトリーが見たい・・と
立ち寄ってくれて
2階倉庫で新品6速ミッションを見て
「これはNEWか?」「いくらだ?」と訊かれ
138万円です・・と答えたら
即答で「2機くれ!!」とのこと。
フル新品6速ミッションは順番待ちがあるので・・と
待ってもらうことにしたけれど
ヤフオクで中古5速ミッションを高額で買うくらいなら
新品6速ミッションは魅力でしょうね。
しかし
海外のNSX状況はどうなっているんでしょうね。
北米に輸出された個体が多かったはずだけど
その後
中古車で様々な国に移動しているようだけど
(ホンダの工場があるタイでは盛り上がってるらしい)
整備は難しくなっていると思う。
時々
海外からメーター修理依頼が送られてきたりするけど
なかなか
NSXの重整備をこなしてくれる業者というのも少ない気がしますね。
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