これもしばらく前に完了して
紹介していなかった案件。
T3TEC製メタル触媒で
ABA−NA2の02Rを排気ガス検査してきました。
NA1形状のメタル触媒で
全ての年式のNSXに対応させる・・という計画の一環で
これまで
E−NA1のATとMT E−NA2 C32B換装のE−NA1改
排気ガス規制が緩い時代のこの4種は
非常に目が粗い100セルの触媒で検査を通して
規制が厳しくなった
LEV仕様のNSXは一般的な200セルのメタル触媒を使う計画。
LEV仕様のNSX・MT車には
年式によってGH-NA2、LA-NA2、ABA-NA2 の3種類有って
高年式ほど排気ガス規制が厳しくなっています。
すでにGH−NA2は検査を通して合格を得ていて
あとはLAとABAだな・・と言うわけなんですが
最終型02R(ABA-NA2)で
エキマニ、マフラーをNA1形状にしている方がいて
毎回 車検の度に純正エキマニ&触媒に戻していたんですが
良い機会だからT3TECのメタル触媒を使って排ガス検査を行って
NA1形状のエキマニで車検を通せる様にしよう。
と、言う計画にしました
NSXは圧倒的に初期型NA1が多いから
効率の良い社外品のエキマニもマフラーは
ほとんどがE−NA1形状で造られているわけで
NA2を排気系変更する際には
初期型NA1用の社外排気系を使うパターンが多いんです。
NA1とNA2では
触媒の形状やフランジ位置が異なるのが問題なんだから
NA2に対しても
NA1形状のメタル触媒で排気ガス検査を行ってクリアすれば
車検対応でのNA2の排気系チューンの自由度が上がる と言うわけだけど
NA2にはE-NA2、GH-NA2、LA-NA2、ABA-NA2の4種類があるから
全て検査を通すのは遠大な計画だよな・・と言うことだったんです
ABA-NA2は年式的に鈴鹿で造られた車輌で
今回の02Rも鈴鹿製
クルマの数も小数だけど
検査も突然面倒になって
GHまでは10&15モード検査なんだけど
LAからは11モードが加算になるので突然条件が厳しくなります
10&15モードは
シャーシダイナモの上で走行させて排気系を含めてじっくり暖機した後
走行シミュレーションを行って
マフラーからの排気ガスを全て回収して
CO、HC、NOxの総合値が限度値を下回れば合格なんだけど
11モード検査は
20度の部屋で一晩置いてエンジンも排気系も全て冷えた状態から
エンジン始動と60キロほどまで加速・・などの条件があり
触媒が冷えた状態だから排気ガスと反応しない条件が多く含まれるので
どうしたって排気ガス中のCO(一酸化炭素)HC(炭化水素)が高くなる。
純正が
目の細かいセラミック製触媒セルを使ったりするのは
急速に温まりやすいからなんでしょうね。
でも、目を細かくして触媒の暖機性能を上げると排気ガスの抜けが悪くなる。
だから
社外品としては暖機時の排気ガス浄化性能を落としてでも
排気の抜けの良さを得たいわけだ。
で、今回の02R
無事通ったんだけど
予想よりもNOxの値が高かった。
これは
触媒じゃなくて車輌側に何か問題があるのかもしれない。
NOx(窒素酸化物)は
燃焼温度が高い条件の時に多く出るもので
負荷が軽い条件で燃料を絞っている時
酸素は多いけど燃料が少なめ・・と言う条件の時に多くなり
これを緩和するために
EGR(排気ガス再循環装置)があるんだけど
こういったバルブ類も経年老化でカーボンが詰まってきたりするから
何か原因があるのかもしれない。
ま、排ガス再循環が上手く機能していなくたって
走行性能に影響は無いけどね
自動車だって
何万キロも走れば様々な部品が老化してくるわけで
徐々に排気ガス浄化性能が落ちてくるのも仕方ないんでしょう。
とはいえT3メタル触媒は
NSXの中では最も厳しい条件のABA-NA2でクリアしました。
世の中に
ABA-NA2でエキマニをNA1形状にしている人なんて
まあ、ホントにごく少数だろうけど
これは私の興味とチャレンジです。
あと、LA-NA2で検査を通せば
NSXのMT車はコンプリートになります。
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