こんにちは、TYIZです
昨年のLSDキット供給開始に伴い
まだまだ6速ミッション組み立て&換装作業が続いています。
新規に6速ミッションを組み立てて
AT→6MT換装する場合
5MT→6MT換装するばあい
そして
もともと6MTの車輌に
4.4ファイナルLSDキットを組む場合があるわけで
まだあと10機くらいは
新品6速ミッションを組まなきゃならないんですが
純正部品のメーカー在庫が不足していたりで
先日
とりあえず3機組み立て。
平行して
Type-Sのお客さんで
ミッションOHがてらLSDキットを組む作業。
このType-S
最近購入したんだけど非常にギアの入りが悪く
中古車屋さんが
ミッションOHの作業費は負担してくれると言うことで
せっかくミッションを開けるなら
オーナーはLSDキットを組みたいとの依頼。
どうしてそんなにギアの入りが悪いのかな・・と
ミッションを降ろしてみると
クラッチが純正のツインプレートに変わっているんだけど
なんと、ミッションのメインシャフトはシングル用のまま・・
これはビックリ。
当然 この組み合わせはNGだから
どんな現象が起きるのか試したことも無いわけで
これでクラッチ板2枚の伝達力が
ミッションに伝わっていたかも疑問だけど
そもそも
メインシャフトがサビサビで
クラッチディスクは軸方向に動けなかったんじゃ無いかなぁ・・
そりゃあ
クラッチ切れも極端に悪いだろうから
ギアの入りも悪いわけだ・・
今回は
メインシャフトはツイン用に交換して
クラッチはT3仕様OSツインに組み替え。
そしてミッションOHしつつ
4.4ファイナルLSDキットを組むので
劇的に軽快になるでしょうね。
今となっては貴重車で激レアになった02Rの駆動系作業。
このオーナーさんは
ジムカーナやサーキット走行を楽しんでいますが
競技系の業者さんでOSのLSDを組んだ際に
過敏なセッティングに組まれているので
これをT3仕様と同じ穏やかな方向に組み替える。
OSのLSDは
作動するためのカムとこれを縛るスプリングがあるのが特徴で
この、スプリングによって
LSDの動作タイミングを変えられるんだけど
競技系では
初期の効きレスポンスを上げるため
縛りスプリングを弱めたり外したりするので
走行条件によっては初期アンダーが強くなったり
扱うのが難しくなったりします。
もちろん
競技系では狙ってそういうセッティングにするんだろうけど
常に戦闘モードじゃあ無いから
ストリート走行を兼ねるなら
LSDは穏やかな効きの方が扱いやすいです。
というわけで
ミッションを分解してLSDの仕様変更。
それにしても
02Rのボンネットって芸術品だよね・・
ドライカーボンで作られて
カーボン目がギリギリ透けて見える塗装がされているから
蛍光灯の反射などに
カーボン生地の織り目が見える。
そしてそれが 歪み無く端から端まで続いているんだからスゴい。
もう、壊したら再現不可能な高度な職人技の一品が
クルマの先端に取り付けられていて
猛スピードで走っている・・
そう考えてみると恐ろしいことだよな・・
同時に
クラッチの交換作業
02Rのクラッチは
初期型NA1と同じツインプレートなんですが
フライホイルが
クランクシャフトと組み合わせでバランス取りされているので
フライホイルを含めてクラッチAssyで交換しようと思うと
クランクシャフトごと交換する必要があるわけで
純正でも
02Rのクラッチはクランクシャフトとセット販売になっています。
クランクの交換ってつまり
エンジン降ろして
シリンダーヘッド外してピストン抜いて・・となるわけで
それってつまりエンジンのフル分解を意味するわけで
正攻法では
クラッチ交換ごとにエンジンOHとなります。
今回の02Rは
フライホイルは焼けていたけどダメージは深くないので
クラッチディスクのみの交換にしました。
でも、実際のところ
02Rで社外の軽量フライホイルを組んだこともあるけど
バランスが悪化した様な感じはしませんけどね・・
純正のクラッチセットは
鋳鉄の構成部品が多く
回転バランスが良くないので
NA1純正クラッチのフライホイルも
バランス取りの穴がいくつも加工されているけれど
OSツインクラッチみたいな社外品のフライホイルは
鍛造素材を機械加工で作られているので
極めて回転バランス性能が良好で
先日、TYIZ号用に組み立てたチューンドC32Bは
クランクのバランス取りは行ったけれど
OSツインを使うので
クランクの単体でバランス取りを行いました。
4月のTAF・Meetが終わってから換装作業を行おうと思っていたんだけど
コロナ問題でTAF・Meetが延期になったので
近いうちに
まずはTYIZ号のエンジンを降ろそうと思っています。
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