こんにちは、TYIZです。
部品値上げの騒ぎも一段落して
T3TECは通常モードに移りつつあるけど
気付けばもうすぐ4月が終わりそうですね。
津久井さんはサーキット三昧で
先週TC1000で今日は筑波2000を走りに行って
来週火曜4月27日は
また、群サイでドリ練やります。
私のNSXは
去年末
ヤマハンに行った頃から周期的に妙な異音が出始めていて
先月のドリ練の帰り道
いよいよただ事じゃ無いくらいハッキリ音が聞こえだし
こりゃあ、ハブベアリングだな・・と思ったんだけど
老化したベアリングにありがちなゴーゴー音じゃなくて
「ミャ・・ミャ・・ミャ・・」というネコの鳴き声が微かに聞こえる・・
という感じで
群サイからの帰り道には
ネコが2匹増えた様にハッキリ聞こえる副重奏になってきて
おいおい・・ファクトリーまで持ってくれよ・・と思ったんだけど
意外に走行上は何の変化も無く
翌日走ってみても聞こえなくなっていて
リフトで上げてホイルを手で揺すってもガタは感じられない。
でもたぶんハブベアリングだろうな・・と前後とも分解してみると
リアの左が
ハブとベアリングの圧入部が緩んでいる
昨年夏にドライブシャフトも分解整備したから
その時ナット交換して締め直してるんだけどな。
ハブベアリング交換したのは10年以上前だし
長年酷使しからなぁ。
サーキット走行もドリ練も
タイヤのグリップ力は全てこのベアリング経由でボディに伝わるんだから
まあ、ずっとは持たないモノだ。
そんなわけで
TYIZ号は復活したので
来週火曜は群サイ行ってきます。
getsさんのNSXが
サスペンションアーム部品のフル交換作業。
ゴムブッシュが入るアーム類はもちろん
ナックルもハブベアリングも全て新品交換。
いやあ、このくらい交換すると素晴らしく気分良いね
交換作業は大変だけどねぇ。
パワステラック単体のOH依頼は
様々な業者さんから毎週の様に届くんですが
先日
凄まじい状況の案件がありました。
海外からの修理依頼で
パワーアシストはしているんだけどハンドル動作がものすごく重い。
このパワステラックはどこかの業者で一度分解整備した形跡があって
的外れなところを治そうとした跡がある。
分解してみると
ピニオンユニットの回転がとにかく重くて
ナニがおきているんだ??と分解してみると
トルクセンサー&回転センサーの中に水飴状の粘液が入り込んでいて
これが動作を重くしている様だ。
だけど誰が何のためにこんなモノを入れたんだろう
除去できるかな・・と試みてみたけど
洗い油などでは溶けない物質で
これはダメだ・・トルクセンサー基板は生きているから
手持ちの中古ピニオン部品と組み合わせて復活させようか・・と
インターフェースユニットを外してみると
なんと、このネバネバは
インターフェースユニットの中に充填されたウレタンが
何らかの理由で液化して漏れ出したモノだと分かった。
どうしたらウレタンが溶け出すのか理由が分からないけど
ラック単体で
高温状態のところにでも放置したんだろうか・・
手持ち部品と組み合わせて何とか修理を終えたけど
このウレタンの溶け出し
もし、多発したら恐ろしい現象です。
恐ろしいと言えばメーターの発火。
やはり
タコメーター基板が発火する事例は時々あって
先日
業者さんが「治せるかなぁ・・」と持ってきた基板は
警告灯回路付近が見事に燃えていて
数年前だったら
こんなの無理!捨ててしまえ!と言うところだけど
絶版部品となったいまでは
タコメーター基板はなにせ貴重品
チャレンジしてみましょう。と預かって修理。
部品は焼け焦げて基板は燃えてプリントパターンも切れまくってるから
基板から部品を外しコゲを除去し
新品部品を実装して切れたパターンを繋いでいく。
こりゃあ難易度高かったけど正常動作するのを確認して
基板のコート剤で固めて修理完了。
我ながらよくやるなぁ。
メーター修理依頼は相変わらず続いていて
ブレーキの球切れ警告灯が常時点灯とか
タコ&スピードの表示が著しく低いとか
だいたい症状は決まってきてます。
先日
オーストラリアから依頼が届きました。
NSXのメーターは
輸出先で色々種類があるんだけど
これは初期型MT車で280キロスケールでした。
輸出先によって
排気温度警告が無かったりシートベルト警告があったりで
基板のジャンパーと実装部品がことなります。
あと
珍しくRのメーターが4台重なったことがありました。
と、言っても
NA1・Rはホンモノだけど02R用は初期型NA1にパネル移植したモノ。
NA1のRも
警告灯が消えなくなったり
速度エラーが大きくなったりする事例が増えています
そりゃあ
クーペもRもメーターの構造は同じだから
同じように故障してくるんでしょうね。
この02Rメーター
絶版でどうしても手に入らないそうです。
02Rに限らず
初期型のスピードメーターもタコメーターも絶版です
T3TECとしては修理は対応していきますが
万一にも預かったメーターを壊せないし
必ず治さなきゃクルマが走れなくなるし
簡単に弁償できない修理というのはプレッシャーを感じる様になりますねぇ。
|