春先に導入したダイナパック
やっと稼動開始していて
先日
アキュラのエンジンOHを行って
これの慣らし運転とV・Proのリセッティングを行いました。
ダイナパックのメリットのひとつに
負荷をかけながらの走行をシミュレーション出来る機能があるので
これを使って
エンジンの慣らし運転を安全に行う事が出来る。
一般的に新品組み立てエンジンの慣らし運転は
高速道路をトップギアで
時速100キロくらいで1000キロくらい走るイメージですが
高速道路を100キロ巡航時のアクセル開度を把握して
これをダイナパック上で再現すると
計測値で30〜40馬力くらいになります
(ダイナパックは車軸での出力を計測しているから
ミッションの駆動損失を考慮すると
エンジンは50〜60馬力くらい出していると思われる)
だから ダイナパック上で
アクセル開度一定30馬力くらいで時速100キロほどで
10時間走行シミュレーションすれば
慣らしは完了となります。
これは
実走行よりも負荷が一定で理想的な慣らし運転だと思うけど
実際試してみると
ダイナパックの中で30馬力が熱に変わるわけだから
けっこうな発熱量で
ダイナパックに流す冷却水の流量を上げて何とか対応出来た。
もう少し気温が低い時期なら問題なかったのかも知れないけど
真夏はこんな問題も起きるわけだなぁ
慣らしを終えて
オイル交換して一通りエンジンを点検して
全開セッティングを開始。
もおね
実走行でセッティングするのがバカバカしくなるくらい
安全確実にベストセッティングが追い込める。
なにしろ
ダイナパック上では車軸に対して負荷が自在に変わるから
アクセル半開でも全開でも
5000rpmでも7000rpmでも
セッティングしたい回転数で固定出来るんだから素晴らしい。
これを実走行で行おうとすると
アクセル開けて加速したら目標回転数を瞬時に超えてしまうので
セッティングに時間がかかっていたわけです
もう1台
エンジンチューンからトータルで仕立てた
33GT-Rのセッティング
うちで導入したダイナパックは2WD用で1200馬力程度まで計測可能だから
フロント駆動のプロペラシャフトが外せるGT-Rなら
かなりのハードチューンまで計測可能。
T3TECはNSX屋さんなんだけど
このお客さんは古くからの付き合いで
エンジンチューンを依頼された次第で
RB26改2.8LのGT-SSツインターボ。
もちろんV・Pro制御
550ccのインジェクターが吹けきるくらいだから
シャーシダイナモなら550馬力くらいだけど
ダイナパック計測では450馬力強で
やはり、駆動系の損失が大きいんだろう。
エンジンスペック的には
大型タービンを使えばあと200馬力くらい上乗せ出来ると思うけど
GT-Rも
排気量を上げてタービンサイズを抑えた
こういう実用域のトルクが大きい仕様というのが実は速く
分かっているオーナー向きの仕様です。
それにしてもダイナパックは素晴らしい。
エンジンの慣らし運転から全開セッティングまで
ほとんどリスク無く行える様になった。
設置の面倒くささは
NSX用アダプターを作ることでかなり楽になりました。
もともと
ブレーキローター面に専用軸を取付けて
ダイナパック本体に差し込むというのが非常に面倒だったから
アダプターセットを設計製作して
あらかじめアダプターを付けておいて
ドッキングさせてナットを締める方式に変更。
これで
取付が格段に楽になった。
まあ、NSX用しか作ってないけどね。
ダイナパックの計測ユニット
中はどうなってるのか気になってケースを開けてみると
巨大なオイルポンプとオイルタンク。
あとは冷却水配管などで
見た目は実にシンプル。
ポンプでタンクからオイルを汲み上げて
再びタンクに戻すわけだけど
その途中に絞りバルブを入れてポンプに回転抵抗を発生させる構造で
絞りバルブをコンピュータ制御することで
任意の車軸回転数で固定出来るという仕組みですね。
ゆくゆくは
このユニットはクレーンで吊って棚に片付けようと思っているんだけど
どこを吊れば良いのか
あらためて考えようと思う。
いつかは
このダイナパックを常設出来る小屋を作りたいんだけど
それはまだ先にになりそうです。
でも
チューニング屋さんとして
どうしても欲しかった正確なパワー計測器が導入出来たのが嬉しい。。
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