このところ
どういうわけかパワーウィンドウのOH依頼が重なっていて
今年に入ってすでに4台作業を終えて
あと3台ほど作業待ち。
いままでもパワーウィンドウの整備依頼は多かったけど
このペースはちょっと驚き。
NSXのパワーウィンドウOHは難易度が高くて
部品も高いから覚悟がいるんだけど
いよいよ決断する方が増えたと言うことなんでしょうか。
そんな中
珍しい事例。
運転席側のドアガラスが
スイッチ操作で
下げるのは普通に動くけど
上げる方向はスイッチが無反応なときが多々ある・・
と言うもの。
スイッチを5回くらい操作すると動き出すけど
ガラスの上昇は遅い。
似た様な現象で
「助手席側が下がるけど上がらない」という症状は
過去に何度もあって
途中配線接続部の焼損だったりするんだけど
運転席側は珍しい
今回の依頼は
「パワーウィンドウをOHしつつこの症状を治したい」と言うこと。
メカニカル部分は
レギュレーターモーターとガラスレールを交換し
摺動部分を一新して動作を軽くする。
もしかしたらモーターを交換すれば
ガラスの上昇不能も解決するかな?と期待したけど
症状は変わらず
やっぱりモーターが原因じゃあ無い。
となると
運転席パワーウィンドウのオートを司っている
コントローラーだろうなぁ・・と思って
ケースを分解して基板を出して
リレーの接点を強引に繋いでみれば
ガラスは問題なく上昇するので
やっぱりリレーの接点か・・と
コントロールユニットを交換して動作は正常になった。
それにしても
この、パワーウィンドコントロールユニット
恐ろしく時代を感じる造りだよな・・
ベークの基板に汎用部品を刺して半田付けで組まれているけど
40年以上前のDIYラジオの製作を思い出す様な
スカスカの部品レイアウト。
まあ、小さく作る理由も無かったんだろうけど
何よりも
このクルマは30年以上前の設計なんだよな・・と
再認識する。
基板からリレーを外してケースを開けて
接点を見てみると
やっぱり焼けて消耗しきっている。
同規格のリレーを探して交換すれば
このユニットは治せると思うけど
新品ユニットがホンダから買えるうちは
新品交換対処しちゃった方が良いでしょうね。
それより問題は
何故このユニットのリレーが焼けたのか?
そりゃあ
動作が重くなったパワーウィンドウを
モーターが頑張って動かしていたから
リレーに過電流が流れた・・と言う可能性が高いですよね。
助手席側が動かなくなる場合も
上昇の動作が重くなったウィンドウを
スイッチ操作で「ガンバレ・・」とやってると
コネクターが焼けて動かなくなります。
リレー接点の消耗や
コネクターのコンディションには個体差があるだろうけど
上がりきらなくなったドアガラスを
モーター酷使して頑張らせると
つまらない部分が壊れて余計な費用がかかることになるので
要注意です。
できれば
動作が重くなったパワーウィンドウは
早期にOHした方が良いでしょうね。
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