サスペンションピロキットですね。
これは
いつも乗っている自分のクルマで交換したら
確実に体感できると思います。
まず、ロードノイズは大きくなります。
いままでサスペンションアーム付け根のゴムで遮断されていた
タイヤと路面の接触による微振動がボディに伝わってくるので
ザラザラとした振動が車内に入ってきます。
これが最大のネガティブ要素で
これを許容できるか 気になるかで
ピロを選択するか 止めておいた方が良いのか・・が分かれます。
乗り心地と振動は完全イコールじゃあないんです
サスペンションが動くために
常にゴムを捻る力が必要なゴムブッシュに比べると
ピロボールというのはベアリングだから
極めてサスペンションアームは軽く動きます。
これが
乗り心地が良くなったと感じる部分でしょう。
一般公道での体感では
老化したゴムブッシュに比べれば
明らかにボディがシャッキリした感じになります。
劇的に良くなるのは
リアが流れて止まる時やグリップを失う瞬間が
非常によく分かるようになります。
私の場合
これが何より嬉しかった。
一般路のアスファルトは継ぎ目も多いし
ピロにして振動が増えたのはあまり悪いイメージはないですね。
高速道路を巡行しているときなどは
ゴムブッシュに比べると ロードノイズが大きいのは分かります。
でも、私は全然許容範囲でした。
ロングツーリングでも全然不快とは思わない。
ピロは
隙間がないベアリングだから
ガチャガチャ音は出ません
伝わってくるのは いかにもタイヤと路面の摩擦している音です。
フルピロキットは
多くのお客さんに組んだけど
みんな喜んでくれて
「騒々しくて乗れない!」と言うようなクレームはゼロです。
でも、元々フルピロは競技部品として作ったので
本来 誰にでも勧められるモノではないと思う。
組み込みに関してですが
これは治具が必要です。
治具と言っても 鉄から削り出した円筒形のものですが
うちでは
自社向け工具として
炭素鋼で作って熱処理してメッキしたNSX専用治具セットを使っています。
NSXはアルミのアームやメンバーに
アルミ外筒のゴムブッシュが圧入されているので
ブッシュを挿抜するときに
プレスで垂直に力を加えないと囓ってしまうんです
囓ってしまうと
ブッシュ取付部の内径がボロボロになって圧入力が維持できなくなります。
だから
ブッシュを押す治具と受ける治具が必要です。
サスペンションのゴムブッシュは走行距離と経年老化で
確実に性能が落ちています。
35年も経ったゴムブッシュが初期性能出ているとは思えません
クルマが自重を支えているだけでもブッシュに負担は生じているわけで
ゴムブッシュを交換すると
クルマがシャッキリする!と言うのは良く言われることだけど
NSXは純正部品でブッシュ単品供給が無いので
リフレッシュしたかったら
アームごと新品交換するしかないわけですが
それはかなりの高額になります
ホンダヘリテージで純正のゴムブッシュを供給してほしいと訴えていますが
果たして実現するか分からないのと
入れ替えるためには
挿抜の治具が必須で 作業できる業者が限られてくるので
いまの時点では
フルピロ化しか方法がないのが現実なんです。
ちなみに近い将来
アーム類を送ってもらって
ウェットブラスト処理をしてピロキットを入れて送り返す・・
なんていう
業者向け作業をやっていこうかと思っています。
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