こんにちは、TYIZです
先日の大雨で
様々な被害があったと思いますが
お客さんで
冠水路を走ってからパワステのエラーが出たとのことで
調べてみると
エラーコードが22
これは
パワー系統のエラーで
ラック浸水によるモーターの故障が考えられるので
ラックの分解整備を行うことにして
車輌をリフトアップしてみると
やはり、ラックブーツが破れている。
ステアリングラックブーツは
パワステでもマニュアルステアリングでも同じように組まれているわけですが
特に電動パワステを採用しているNSXでは
浸水は致命的なトラブルになります。
今回のNSXでは
ラックを取り外してみると
「ジャ〜・・・」という勢いで水が出てきた。
パワステ検証機K100に載せるため立ててみると
もお、止めどなく水が出てくる・・
こりゃ全損かな・・と思いつつ分解してみると
やはり、モーターは錆が進行していて修理は不可能。
直前まで
リセットすれば一時的に動いたりしていたんだけど
分解したために
水が抜けて空気に触れたので一気に錆が進行したようです
電動パワステでは
これが最も怖いわけで
モーターが錆びて
もし、ロックしてしまったら
ハンドル操作ができなくなります。
今回のパワステはメカニカル部分は修理不可能だけど
トルクセンサー関連は生きているので
中古の部品と組み合わせて再生することにしました。
こんな事が起きるから
ラックブーツの管理って重要なんです。
T3では
車検入庫の車輌は必ずチェックするけれど
時々
ブーツのコンディションをチェックして
少しでも亀裂が入っていたりしたら即交換した方が良いです。
地上高が低く
その、かなり低い位置に
ステアリングラックが置かれている構造故のウィークポイントなんです。
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