こんにちは、TYIZです。
現在MST号がクラッチ交換のためドックイン中。
ミッションを降ろすついでに
以前組んだ強化センター−ビスカスデフをノーマルに戻して欲しいとの依頼。
確か、これってぶるぶるさんから流れたものですよね。
しかし、このLSDはビスカスのくせにかなり強力で
ほとんどロックに近い性格で、アスファルトの上では曲がらなくなってしまう。
なので、ノーマルに戻すんだけど
思えばU12のミッションを開けるのは初めてだな。
プリメーラはやったことがあるので
まあ、何とかなるだろう。。と思って分解開始。
その前に
何故かドライブシャフトのオイルシールからオイル漏れで
床下がオイルまみれで大変なことになっている。
このままじゃ作業していてたまらないので白ガスで洗浄。
なんでこんなに漏れたのか不思議だけど作業続行。
U12のミッションは
設計が古いのか、これで良いの??と言う構造が多いんだけど
まあ、手探りで分解。
それにしても
このLSDは地元のレース屋さんで組んだそうですが
なんともミッション内部が怪しい。
交換必須部品も再使用しているし、ピンが抜けかかったりしている。
さらに、鉄粉が異常に発生して
ミッション内部のマグネットが真っ黒に太っている。。。
で、LSDをミッションケースから出してビックリ。。
ベアリングがボロボロになっている・・・
おそらく、LSDを組む際に
交換だけしてシム調整しなかったんだろうなぁ。
プリロードが全く無い状態で走っていたんだろう
だから、ガタがガタを呼んでここまで摩耗したのだと思われます
そして、ケースの中でデフがガタガタ暴れるから
デフに差し込んであるドライブシャフトも暴れるので
オイルシールを交換したばかりだというのにオイルが漏れたんだと思われます。
そのまま使う予定だったベアリングが全損状態なので
とりあえずベアリングと調整シムを発注して部品待ち状態。
U12のミッションは
古い故に定番の構造で
シャフト先端やデフの左右はテーパーローラーベアリングなんですよね。
これはシム調整で適正なプリロード(予圧)をかけることで
コンパクトで非常に高い性能を発揮できるベアリングなんだけど、
調整をミスると今回のようにすぐに壊れてしまう扱いの難しいタイプなんですね。
最近のホンダのミッションではコストダウンのため
デフサイドにまで部品単価の安い普通のラジアルベアリングを使っているそうです。
このタイプだとプリロードをミスっても壊れませんからね。
でも、きちんと分かっていて使うなら
テーパーローラが最強なんですけどねぇ。
>yassさん
すみませんが
このミッションの件で相談事があります。
メールでも出しますので
相談に乗ってください。
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