| 2008/11/10 (月) 06:26:57 - ぶるぶる - ZK059144.ppp.dion.ne.jp [222.5.59.144] - Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; Media Center PC 5.0; .NET CLR 3.0.04506) - No.1226143175.4 
 | インクジェットの大判プリンタですが、ロール紙不要ならA3ノビと あまり変わらない大きさのA2機が存在します。
 ご家庭でお使いになるには良いと思います。
 
 インクジェットプリンタから見たインクの色数や種類のウンチクを少し。
 フォトマゼンタ(ライトマゼンタ)等の薄い色のインクは、中間色の粒状感を
 抑えるために使用します。
 少し離れたところから(インク滴が見えないくらいの距離から)見た時の
 色再現性は、4色機でも多色機でも基本は同じです。
 
 緑や赤等の特色インクは、再現できる色のダイナミックレンジを広げる目的で
 使用しています。色再現範囲が広がることで、その中に含まれる中間色も
 余裕を持って表現できるようになります。
 減法混色であるプリンタは、加法混色の3原色(RGB)の補色に
 相当するCMYを基本としていますので、緑/赤等のCMY以外の色を
 特色と表現することがあります。
 
 グレイ(ライトグレイ)等の黒に複数濃度持つインクは、特にグレイ領域の
 階調性を追求した結果として使用されます。
 通常、グレイの表現はCMYの混色で行いますが、赤っぽくなったり青っぽく
 なったりという色ねじれを完全に排除することができません。
 しかし、ブラック、グレイ(ライトグレイ)を用いて表現することで
 より忠実な色再現が可能になります。また、カラー部分についても、
 明暗を黒系のインクで決めた後に彩色するため、カラー系のインク打ち込み量を
 減らすことができ、結果として非常に安定した中間調の再現ができます。
 
 基本は以下3つをポイントに選んでいただくのが良いと思います。
 @プリントされたものをどのくらい近くで鑑賞するか、
 =粒状感をどの程度気にするか
 Aプリント結果に要求するものは何か
 =広いダイナミックレンジ≒各色最大濃度付近の鮮やかさ、
 中間調のリニアリティや中間色の深み、もしくはその両方
 B使用する紙の大きさ(最大サイズ)
 =最大幅(A3ノビorA2orそれ以上)、最大長さ(ロール紙の要否)
 
 各々の答えで以下内容が決まります。
 @:インクの色数(4色で良いか、多色が必要か)
 A:多色の場合の色構成(薄いM,Cに加えてグレイや緑、赤、橙等の要否)
 B:サイズ
 
 4色(染料/顔料)、6色(染料/顔料)、8色顔料、10色顔料等のインク種類と
 用紙種類(写真用紙、ファインアート系の紙等)の組み合わせで、
 ご自身が「コレ!」というデータを使って比較できればbestですね。
 
 光沢感がどの程度欲しいかでもインク種類や用紙種類が変わってきます。
 最終的にはメディア(用紙)、インク、どんな写真を印刷するかのバランスが、
 お使いになる方の要求にマッチするかどうか(クルマと同じですね)ですので、
 販売店やメーカー(のショールーム等)をうまく使って、納得がゆくまで事前に
 実際に印刷していただくことをオススメします。
 
 
 
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