こんにちは、TYIZです。
実は
青のKatsuwoマーチが死亡寸前です。。
2ヶ月くらい前から
発進の時に
「ゴロゴロ・・」という妙な振動が感じられるようになってきて
時々「コカカカ・・」と駆動が滑るような感じもあった。
こりゃ
ミッションの中でナニかが起きているな・・・
と思って
CVTのオイルパンを外してビックリ
オイルパンの底に
見たことも無いような複雑な形状の金属片が大量に沈んでいた。
これって
絶対CVTのベルト関連のナニかだな・・と思いつつ
対処法が分からないので
とりあえずオイルパンを付けて
CVTフルードを入れてみると
オイルが変わった分だけ
多少 症状は改善したけど
ハンドル切って路地を曲がるときなど
ミッションの辺りから「ゴロゴロゴロ・・」と振動が出る。
ああ、あの破片がデフに入ったんだろうな・・
こりゃ
CVT修理か交換しか無いな・・と思って
中古の部品商にマーチの中古CVTを探してもらうと
元々
K11マーチの4WDは希少車だから
中古のミッションなんてなかなか出てこない。
CVTの重要部品である金属ベルトや構成部品は非売品らしく
このミッションは
当然リビルト品も無ければ現物リビルトも出来ないらしい。
新品は在庫無いけど発注は出来るらしいんだけど
新品CVTは約40万円・・
この手の4WDは
ミッション交換はエンジンを降ろさないと作業できないので
金額以上に大変な作業が待っている・・
さすがに
こりゃ修理は無理か・・
とあきらめることにしました。
まあ、
振動が出るけど何とか走っています。
でも、先日ホンダの方で
CVT関連の仕事をしている人が来たので
「これって何だと思います?」
と、マーチのオイルパンから出てきた部品を見せると
「これはCVTベルトのエレメントじゃないですか!
どこから出てきたんですか?」とのこと。
なんでも
CVTの金属ベルトとは
薄い金属製の多重ベルトに
この、エレメントが400枚くらい組み込まれているらしく、
じゃあ、400枚のうち2枚くらいなら無くても大丈夫なの?
と訊いてみれば
いやいや、エレメントはビッシリ並んでいるわけで
2枚分無くなったら隙間が空いちゃうから
何かの拍子にバラバラになって不動になりますよ。
とのこと。
そりゃ怖い・・
そんな話聞いちゃったら
絶対林道なんか走りに行けない・・
完全停止する前に
次期マシンの購入計画をしなければ・・・・
と言うわけで
なにか面白いクルマが無いか考えてみる。
理想は
マーチよりはちょっと大きくても良いけど小型で
1500ccクラスがリミットで
林道で遊びたいから4WDは必須で
だけど
見るからにクロカンなモデルはちょっと・・
と考えていたら
日産のラシーンが浮上してきた。
かつて
ドラえもんがCMに出ていた
「どこでもドア」ですね。
調べてみると
ラシーンは
N13パルサーのフレームをベースにした特装車みたいなもので
メカニズム的にはN14パルサーに近いとか。
Be1・パオ・フィガロと続く
日産のコンセプトカーみたいな流れの最後のクルマだけど、
デザインは面白いけど
実用性も高そうな感じなのが気に入った。
で、さらに調べると
全モデル4WDで基本は1500ccなんだけど
同形状のボディにSR18DEとアテーサ4WDを組み合わせた
ラシーンFTというのが有って
さらに、SR20DEを載せたフォルザというのがあるらしい。
でもフォルザはオーバーフェンダー3ナンバーだったり
ちょっと毛色が変わっているから
SR18DEを積んだラシーンFTを探してみることにした。
この段階で
「マーチからラシーンに乗り換えようと思うんだけど・・」
と、ノートPCで白のラシーンの写真をかみさんに見せてみると・・・
吹き出しながら
「これって、イスラムの人が自爆テロに使うクルマでしょ!
このクルマが爆発しているのをテレビで見たわ!
わたし、こんなので買い物になんか行けないわ!
イスラムよ!自爆テロよ!アルカイーダよ!」とのこと。
いやいや
絶対違うって!
ラシーンは小型で可愛いデザインだって!
「そうなの??
だって、機関銃持った人がワラワラ降りてくるのを見たわ!」
海外ドラマの話かよ・・
それ、絶対違うクルマだって・・・
ワラワラ降りるほど乗れないし・・
とりあえず
現物を見に行ってみようというわけで
中古車情報を探してみると
割と近所にラシーンをたくさん置いている中古車屋さんがあったので
VOXYで向かってみる。
店には
ラシーンが15台くらい有ったけど
やっぱり
ほとんどが1500ccで1800ccは見当たらない。
店の人が出てきたので
中古車の市場状況を訊いてみると
マイナーチェンジ後に1800ccが出たんだけど
やはり、エンジン性能で買う車じゃないので
マイチェン後も売れたのは1500ccが多かったそうで
当然
1800ccの中古車も少なく
全体の1割程度・・と言うことらしい。
だけど
この店にちょうど1台1800ccの在庫があって、
俺的にラシーンの気に入らないポイントだった
リアのスペアタイヤをアームごと撤去してあって
仕様的には願ったり叶ったりな個体でした。
でも、色がワインレッドだったんだよね・・
今まで
赤い車を買ったことがなかったので
かなり抵抗があったんだけど
「紅葉の林道に似合いそうだし
まあ、見慣れるかな・・」
と言うことで
数日考えて 買うことにしました。
この赤のラシーン
どうやら長期在庫車みたいで
店の奥で放置状態でホコリが積もっていた。
タイヤもペチャンコでクルマが傾いていて
オイオイマジかよ・・という感じ。
エンジンをかけてみてくれますか?
とキーを持ってきてもらって回してみると
ギィ・・カチカチカチ・・・とバッテリーが上がっている。。
ジャンプバッテリーでエンジンをかけてみると
始動性は悪くなくて音は普通のSRエンジン。
でも、パワーウィンドウ動かしてみると
ウィ・・と音がするだけで
ガラスとモールが貼り付いていて動かない・・
まあ・・いいけどね・・
いったい何ヶ月ここに放置なんだろう・・
だいたい
ラシーンのアイデンティティーであるスペアタイヤを
ラックごと撤去してリアフェンダーとリアハッチをスムージングしてある個体だから
普通は嫌われそうだし
俺が買わなきゃ
まだ当分の間 コイツはここに眠っているんじゃないかな・・
という感じだった。
そんなわけで
結局 このラシーンを買うことにしたんだけど
中古車屋さんで初めてラシーンを見たかみさんは
「ボロッチィわ・・ボロイんじゃなくてボロッチィのよ・・」
そりゃまあ、平成10年頃のクルマだからねぇ・・
NSXみたいに大事にされていた個体は少ないし
錆は出ているしゴム部品もボロイし
俺が乗るならレストア必要かな・・
車内を見て
「なんだこのメーターデザインは!古いわ!
絶壁に三つ穴が開いてる・・イスラムの洞窟よ!
やっぱりアルカイダよ!」
そう言われても・・
「まあ気に入ったなら買えば良いじゃない。
でも、白はダメね あれはイスラムのバンよ!自爆するわ!
赤で良いじゃない! 赤いアルカイーダね!」
と言うことで
ドタバタだったけど
結局
マーチに次ぐ遊びグルマはラシーンになって
我が家でのコードネームは
赤いアルカイーダになりました・・
先週
北海道に出かける直前に契約して
旅から戻った翌日 金曜に
クルマ屋さんがKSPに届けてくれたんだけど
ドアの傷とかクリアの剥離とか
あまりに気になるボロイ部分があって
やる気がある最初のうちに手を入れないと
ずっとこのままになりそうだったので
そのまま
いつもNSXを任せている鈑金工場へ運ぶことにしました。
まあ、まだマーチが動いてくれているから
まずは
ボロイ部分を補修して整備の手を入れてから乗り始めようと。
まだ任意保険をマーチから移していないので
ちょっとだけ近所を走ってみたところ
車重が1200キロ以上あるので
マーチみたいに軽々は動かないけど
さすが1500cc設計のボディに1800cc
予想よりは力強く走るし
昔のATの割には変速も滑らか。
でも、乗車フィーリングは完全に昔のクルマで
横置きFFベースなのに足元や車内は狭いし
漂う雰囲気は「昭和レトロ」という感じ。
でも、クロカンモデルに比べれば重心は低くて
最低地上高はそこそこ有るから
林道をドライブするくらいは楽しく走れそうだ。
それにしても
エンジンルームを見たときの第一印象は
「またこのエンジンルームか・・」という感じ。
ブルーバード、プレーリーと
横置きSRは乗り継いだからね。
エンジンとラジエターのクリアランスはプレーリーより広くて
いかにも
ターボが入ります・・と語りかけているようなレイアウトだ。。
でも、同時に
セルモーター壊れたら大変だぞ!
AT壊れたらエンジン降ろしだぞ!と
恐怖の声も聞こえてきた。
外装の補修を行うと同時に
内装を出来るだけ分解して掃除することにした。
写真ではきれいに見えるけど
なにしろ
メーターは中までホコリや小さな羽虫が入っていてレンズも擦り傷だらけ。
やる気があるうちに
多少レストアしてから乗り始める予定です。
今まで
クルマを買った直後から
「うう・・ボロい・・」なんて思ったことは無かったけど
面白そうなオモチャを手に入れた気分です。
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