エンジン補機類関係 エンジン搭載

ここではエンジンに取り付けられる補機類の作業と
エンジンの搭載までを紹介。




組み上げたエンジン本体を
リフトアップしたボディの下でエンジン台から外し チェーンブロックで吊っておく


エンジンにクラッチを組む。


ツインプレートのため
センター出しはシビア 2枚のディスクのスプラインが合うように
メインドライブシャフトを使ってセンターを出す。


ミッションを仮組してみる
今回のクラッチは特注品のためレリーズとダイヤフラムの関係等をチェック。


レリーズシリンダーを取り付けて干渉及びストロークをチェック。
全て良好。
今回 油圧ラインはアールズステンレスメッシュテフロンラインで製作。


リフトアップしたボディの下で チェーンブロックに吊りながら
エンジン、ミッション、トランスファーを組みたてる。


エアコンコンプレッサーがエンジンルームに残っているので
エンジンは斜めに向いて引き上げていく。
本来無かったタービンがあるので これがフロントメンバーに干渉する
パイプ製の第一メンバーは外して作業する。


無事エンジンルームにSR20DETが収まった。


これは側方から見たところ。
まだ配管類がまとまっていない。
バッテリーはトランクに移動するためエンジンルームは広く使える。
プラスターミナルはエアクリーナと干渉したのでこの後移動した。


フロント、リアのエンジンマウントには
隙間に折り曲げて加工したアルミ板を入れて 動きを規制する。
これを行うと エンジンの前後方向の傾きと移動量が減る。
今回 ラジエターとタービンが近いので少しでも動きを規制しつつ
大馬力によるエンジンマウントの負けを防ぐため。
アルミ板を入れても隙間が無くなるだけで金属接触しないので
多少室内に振動は入るけれど 気にならないレベル。


車輌下から。
U14にターボが載った。


インジェクター交換
今回 U12に使っていた550ccを使う予定だったけど
いざ外してみたらこれが非常に程度が悪かった。
以前某ショップで取り付けた際無理をしたらしく破損が見られたため
東名の550ccに交換。
エンジン搭載前に交換した方が楽だけど 納期がかかったため
エンジン搭載後の作業になってしまった。


これが東名のインジェクター
噴射口が4個あるタイプ。もちろんカプラーオンで純正と交換可能。


オイルクーラーのラインは エンジン左でジョイントされる。
HNU12に比べてU14はバルクヘッド側が狭く
ノーマルのオイルエレメント取り付け位置に油圧取り出しブロックを付けた場合
フィッティングの締め付けが困難で
エンジンメンテナンス時に作業性が悪いために分割構造にした。


これはタービンサクションとオイルセパレーター。
SR20DETはブローバイにオイル飛沫が多く、
通常配管にすると タービンやインタークーラー内部がベトベトに汚れるので
オイルキャッチタンクを使い、ガスは大気解放が多い
今回はそのままで車検に通るスペックなので
ヘッドとブロックからのブローバイは、アルミ製のセパレーターに入り
ガスはタービンサクションに吸入させることにした。

タービンサクションはφ65−80でエアクリーナーに接続。
ラジエター直後を避けて
ヘッドライト裏から十分な吸気量を確保する。


エアクリーナーの右に見えるのはプラスターミナル。
アルミと樹脂の加工物でプラスターミナルを設置。
安全かつ作業性良好。


バッテリーはドライバッテリーをトランクに設置
アルミ板でケースを作って床にボルト止め。
これなら トランクに金物を入れてもショートの危険性が無くなる。


まだ製作途中のエンジンルーム全体
やっと機能美が見えてきた。




エアコン低圧パイプとタービンエアアウトパイプが干渉するので
この後 タービンパイプ側を加工して逃げを作る。
多少の効率ダウンよりもノントラブルが優先。


フロントパイプはHNU12で使っていた物を加工して使う。
全長で5センチくらい短くしたら 触媒位置にピッタリ合うようになった。
ステンレス製φ60だけど かなり汚れていたので
黒の耐熱ペイントで塗ってしまった。


触媒後のメインパイプはステンレスのφ76.3
触媒は効率の良さそうなスカイライン系の物に交換。
テールはHKSのGT-R用がころがっていたのでこれを流用して製作。
もともとこのクルマはバンパーに切り欠きがなかったが
テールに合わせてバンパーをカット。
まるでこのクルマ用であるかのようにおさまった。


以下続行中 もうすぐ完成。