ノーマルタービンがブローして煙幕使いになったトラッキーさん
修理がてらタービン変更にチャレンジ
使ったのはS15シルビアの純正タービン
ノーマルに比べるとかなり大きいので、
コンプレッサーハウジング及びエンジンブロックの加工が必要です。
トラッキー号はすでに前置きインタークーラーになっていました。
これは作業前です
とりあえずタービンを外します。
まずはフロントパイプを外して遮熱板を外してオイルライン等も外します。
これはノーマルタービンを下から見たところ
オイルアウトも外す。
と言うわけで、エキマニごと外したノーマルタービン
タービンブローは外傷がなく一見壊れているようには見えません。
これがS15純正タービン HKSのGT2510と同等サイズでしょうか。
当然縦置きSRエンジンのシルビア用なので コンプレッサーの向き、
アクチュエータの取り付け位置等は加工が必要です。
また、コンプレッサーハウジングがノーマルよりかなり大きいため
エンジンブロックに干渉します。
排気ハウジングの比較。
右がS15タービン大きさは同等だけど、ポート形状が違います。
ちなみに、S14タービンはU12ノーマルと同じでした。
S15タービンをエキマニに組み込みつつ
コンプレッサーハウジングをバラして加工に入ります。
ちなみに、エキマニはガスケットに合わせて各ポートの段差を削っておきます。
これが加工途中のコンプレッサーハウジング
エンジンブロックに干渉する部分を大きく削り取り、
サクションフランジ部も斜めに削ります。
ハウジングにあいた穴は1ミリ厚のアルミ板を溶接して塞ぎます、
ついでにディフューザー部にサイン。
サクションから吸入された風はこのデフューザで圧力に変わる理屈だそうです
一般的にデフューザの面積が十分あった方が高効率といわれています
従って大風量タービンはコンプレッサーハウジングが大きくなるそうです
穴のあいたコンプレッサーハウジングは1oのアルミ板を当てて溶接。
凹ませてエンジンブロックとの逃げを確保する。
ノーマルタービン同様サクションはφ60にするためアルミパイプを溶接する。
アクチュエータのブラケットは加工追加して位置変更、ロッドも溶接して延長する。
U12流用タービン交換でこの作業が一番手間がかかる。
エキマニ、タービン、アウトレット、オイルライン等を組み立てる。
オイルイン及び、クーラントラインはノーマルと共通で 無加工で取り付けできます。
ボールベアリングタービンはオイル供給量がノーマルよりも少ない指定なので
エンジンブロック側のオイルバンジョウボルトをS14タイプに交換します。
組み立てた状態でエンジンに組み込みます。
さらに、オイルライン、クーラントライン等を組み立てる
アクチュエータの干渉等をチェック タービンサクションを元通り組み立てる。
ノーマルタービンとS14&S15タービンでは
タービンからのエアアウトフランジの向きが違うので
フランジ部を切断、溶接して向きを変えて合わせます。
タービン組み込み後オイルアウト等を下から組み立てる。
タービン側のオイルアウトフランジは ノーマルとS15、S14ではネジピッチが違うので
フランジ側を追加工します。
エキゾーストハウジングは同等のため干渉はしないが、
コンプレッサーハウジングが大きいのでここで最終確認
以上でタービン交換は終了。