Go To The HOKKAIDO Part11 ’03.7.14〜20
4年ぶりに北海道へ行けることになり、
さらに7月に夏休みを取って 18年ぶりに7月の北海道へ行って来ました。
今回の相棒もNSX。
運転席が広くて低速トルクのあるエンジンは
ロングツーリングには相性抜群で快適なツーリングでした。

このページは20インチ以上のモニターで解像度1600×1200以上
文字の大きさ"中”を対象に製作しています
ページサイズは約2200×28000 容量は約8MBです
モニター解像度によっては表示しきれない場合があるかもしれません。
今回の夏休みは 7月14日から20日までの6日間
例のごとく早朝家を出て夜に北海道入りを予定していたんだけど、
室蘭の友人が夕飯をご馳走するので午後6時半までに来られないか?とのことで、
仕事が終わって家に帰り、即出発して東北道を北上し早朝青森着
フェリーで函館に渡って夕方には室蘭着という無謀な挑戦をしました。
この方法だと連休の初日早朝には北海道入りしているので
道内での時間はゆとりが出来る。でも当然だけどかなり疲れる。
寝ないで青森ま爆走したため
フェリーの中でゆっくり寝ようと1当室を取ったんだけど、
眠気覚ましドリンクの効果が切れなくて
結局フェリーの中でも眠れないと言う
最悪の体調で函館に上陸することになった。。

しかし、青森函館間の4時間だけど
ゆっくりしたいなら寝台や個室を取るのは楽が出来ます
カメラやPCも持ち込めるし。
料金は2千円アップくらいだからお勧め。
旅の部屋に戻る
大沼へ
函館に11時半頃上陸して、
フェリーの中で眠れなかったため気分ドロドロなので
リフレッシュしようと大沼へ向かってみた。
ここは'86にGPzでツーリングに来て、初めてキャンプをした国定公園内のキャンプ場。
大沼公園は国道5号沿いにある割と広い湖付近。
湖畔の東端にはキャンプ場があって、静かで綺麗で設備が必要十分あってすごく良いところ。
湖畔に立つと駒ヶ岳が見える素晴らしいロケーション。
この日は天気も良くてこれからの旅にすごく期待できる気分でした。
しかし昨夜からまったく寝ていないため
眠気さまし剤の効果が切れた頃 どうしようもない怠さにおそわれて
室蘭へ向かう高速のPAで一眠り。
パーキングなんだけど海が見えて後ろは牧場で牛がいたりしてここも良いロケーションでした。
うとうとと一眠りしたら強風と寒さで目がさめた。 どうやら天気が悪化してきたようだ。
PAで一眠りしてだいぶ気分が良くなったので一路室蘭へ。
無事に室蘭の友人と再会できた。
彼ら兄弟とも数年に一度しか会わないんだけどつきあいは古い。
兄の方が家を新築して家族でここに住んでいるんだけど、
家の隣に作ったガレージがすごい。
彼はドラッグレース参戦しているプライベートチューナーで、
エンジン脱着整備などの場所設備欲しさに引っ越したそうだ。
それにしてもプライベーターには夢のような環境だ。
そんなわけで上陸1日目は彼らと土地の海産物を食わせる店で再会を祝って
新居に泊めてもらった。

あくる日 室蘭を観光案内してもらう。
まずは定番の地球岬 でも、私は初めて訪れた。
だいぶ俗化されているけれど やはり景色は良い
しかし、天気が悪化して曇り空になってきた。
晴れていれば地球の丸さを見渡せるんだろうな。
お昼に連れて行ってもらったラーメン屋さん
店の名は"大王"
地元では有名らしく、カレーラーメンが名物だそうだ。
実際食べてみたが これはけっこう癖になるかもしれない。
次回室蘭を訪ねたときには是非また食べに来よう。
B級グルメとしてはかなり印象的でポイントが高い!
室蘭は海沿いの街で、尾根づたいに走れる道があり良いワインディングもある。
地球岬から西に走ると室蘭湾を結ぶ白鳥大橋のふもとに着く
高台になっていて見晴らしが良い。
巨大な入り江のような室蘭にとっては、この橋が出来たことで、対岸との交通が非常に便利になったそうだ。
この写真は撮影後パノラマ合成した物。こんな事が簡単に出来るのもデジタル映像ならではかな。
室蘭を出て向かったのは美馬牛の"旅人宿おかせん里"
この宿ともつきあいは古い
以前は上富良野の深山峠に有ったんだけど 観光地化を避けるように美瑛方面に引っ越した。
この日の宿泊者は合計4人。
やはりこの時期は旅人は少ない。
カンノファーム
おかせん里の近くには
ラベンダーで有名なカンノファームがある。
美瑛周辺散策の前に寄ってみたが、写真を撮るには天気がいまいちでコントラストが出ないですね。
でも、やはりラベンダーのシーズンは7月なんだと痛感。北海道で見るラベンダーは一株あたりの密度が高く素晴らしくきれい。
ラベンダーは夏の北海道に来るたびに楽しみにしていたけれど
やはり7月中旬から終わりまでが最盛期なんですね ’86の7月にバイクで来て以来でした。

美瑛周辺
近年 北海道のイメージとして真っ先に浮かぶのは
美瑛の丘でしょう。
以前は富良野と混同されて紹介されていたけれど、
今ではすっかり美瑛の名前は有名になったようです。
名所までの道路はすっかり整備されたけれど
風景は相変わらず素晴らしい。
延々と続く波状丘陵地帯は見渡す限りの丘。
初めてここを訪れた時は本当に感動的でした。
今回はシーズン前とあって観光客も少なく、
ゆっくり丘巡りができた。
国道をそれて観光客が来ないような所へ入っていくと、
波状丘陵地帯を縫うように直線的な農道がずっと伸びている。
地平線まで道路が続いて見えるけれど、アップダウンが激しいため頂上付近では登りの先が見えないのでちょっと怖い。
地元の宿ではジェットコースターロードと呼んでいる。
交差する道は時々あるけれどほとんど見渡せるので ここを下りながらブッ飛ばすとすごく気分が良い!

本日の宿は 上士幌の旅人宿かぶとむし。
ここも北海道に来るたびに訪ねるところ。
アットホームな雰囲気が実によい
本日の旅人は5人。
右が宿主です
あくる朝
やはり天気は曇り しかしせっかく来たので
宿から割と近いナイタイ高原牧場へ行ってみた。
ここは日本一の広さを誇る牧場なんだけど、標高もかなり高いところにあるせいか
登っている最中どんどん霧が深くなってきて、頂上のレストハウス周辺はこんな有様でした。
本当なら十勝平野が一望できる素晴らしいパノラマが目の前に広がるんですけれどね。
ナイタイ高原牧場へ
足寄を抜けて向かったのは雌阿寒湖 通称オンネトー。
今回は国道からそれて裏道から向かってみたけれど、
全くと言っていいくらい交通量が無くて快調に流せる。
と思ったら、舗装路が突然ダートになったりするので、
今は減ってしまったけど北海道の道らしい懐かしさだ。
オンネトーの湖よりも奥に着いたため 休憩がてら茶屋でお昼を食べる。
この辺の名物 ラワンぶきを使った蕎麦だそうだ。
しかし、これは失敗作・・・ やはり蕎麦によけいな物を入れちゃいけないと思う。
苦みのあるふきは繊細な香りの蕎麦にはあわないなぁ。。
オンネトーは温泉が混入している湖のため
深みのある青い独特の色をしている。
そして季節によって湖面の色が変わるため五色沼とも呼ばれているとか。
ここは秋に来ると本当に素晴らしい色彩が見られる。
夏は鬱蒼としていて緑が深い中に青い湖面が見られる。
多和平へ
道東で大好きだった所 標茶の多和平へ。
前回来たのが'94だから、
実に9年ぶりに訪れてみた。
ここはキャンプ場にもなっていて、
道中知り合った人とキャンプしたことがある。
売店が出来たりしたけれど
大きく景色が壊されることもなく
イメージは変わってなかった。

名物のようなものはないけれど
道東の北海道らしい景色を見たいならお勧め。
阿寒を抜けて美幌峠へ。
ここは北海道へ来たなら是非とも行ってみたいところ。
観光地ではあるが、峠の頂上から見下ろす屈斜路湖の雄大な景色は文句なしに圧倒される。
今回の旅は天候に恵まれなかったんだけど
この時だけは晴れ間が広がって屈斜路湖全景を見ることが出来た。
これも数枚撮影して合成パノラマにした写真です 実際の風景は圧倒的に雄大。
釧路へ
本日は釧路の友人宅に泊めてもらうことにした。
先日上士幌から電話して「明日泊めてくれ!」で
本日の宿は決まった。
彼は釧路にいるクルマ仲間で、
ダイハツディーラーに勤めている。
夕飯は市内の居酒屋へ
9年ぶりの再会を祝った。
漁港の街なので大衆居酒屋が安くて美味い。
あくる日 釧路の友人と別れて札幌を目指す。
そろそろ連休も終わりだ 帰ることを考えないといけない かなり東まで来ているので札幌は遠いけど。
途中の国道沿いで何度も広大なジャガイモ畑を見かけた。
ジャガイモの花はすごく綺麗だとおかせん里のオーナーが言っていたが本当だ。
小さい白い花が一面咲いている。
こんな、通りすぎるには勿体ないような景色が道東には当然のようにたくさんある。
途中 清水町の美蔓展望台に寄ってみた
ここは標高こそ高くないけれど
眼前に広大なパノラマが広がるところ。
直線路を走るのに飽きた頃たどり着くので
一休みするのに良いところ。
札幌着
日がくれる前に札幌到着
札幌の友人 戸ノ崎くんと合流する。
彼は北海道で知り合った旅仲間で、元KSPスタッフでもある。
彼の奥さん&子供とサッポロビール園のジンギスカンへ。
ラム肉が嫌いじゃなければジンギスカンは実に美味い。
それにしても当日の混雑はハンパじゃなかった。
今晩は彼の実家に泊めてもらった。
戸ノ崎君はこの日 倶知安で行われるバイクのレースに参戦するため、早朝一緒に札幌を出て
私は小樽発新潟行きのフェリーに乗るため、小樽の毛無山展望台で別れた。
毛無山は初めて来たけれど、小樽湾が一望できる素晴らしい景色だ。
曇っていたのが残念だけど、今回の北海道旅行最後の雄大な景色だった。
これもパノラマ合成写真。
午前7時半発のフェリーに乗って
北海道をあとにしました。
反対航路の新潟発小樽行きフェリーと夜すれ違う。
幻想的で素晴らしいとのアナウンスがあったので展望席に出て撮影
しかし、暗いし船も揺れているので撮影は難しい。
帰りのフェリーでも1等船室を取りました。
本来4人部屋なんだけど
ハイシーズン以外はまず個室で使える。
カメラやノートパソコンを持ち込んで
旅の記録を編集したりして船旅を過ごした。
午前5時半頃 新潟港到着
天気は雨 これから関越飛ばして出勤だ。
新潟側のフェリーターミナルでは
潮と落差の関係で、フェリーを下りる際段差が生じるらしく、
地上高の低いクルマはトラックなどと同じ1階船室に積んだ。

そして、このあと 北陸道、関越道と走り 9時半頃にはKSPに出勤。
無事に北海道旅行から帰ってきました。



振り返って今回の北海道
今まで行くたびに観光地化を残念に思ったけれど
今回は北海道の変化よりも人の変化を大きく感じた。
やはり、6年ぶりに会う友人はだいぶ歳を取ったようだし、
多くは所帯持ちになっている。
きっと向こうから見た私もそう見えるんだろうな。
「40歳になる前にもう一度一人旅を!」
と思って出かけた今回の北海道だけど
歳を取ってもバイタリティが残っていればいつまでも一人旅で訪ねてみたいと思います。
あと1日余裕が有れば、根室や知床を訪ねたいと思ったんだけど。

それから
今回の旅でやっと自分が北海道のどの辺が好きなのか分かった気がします。
私は、富良野より札幌より
上士幌などの十勝周辺が好きみたいです。
また、何年後か分からないけれど旅する機会があったら
かぶとむしに連泊しながら十勝周辺をじっくり散策してみたいと思います。

近年旅人は著しく減ったようで、
宿のオーナーは嘆いていました。
私が独身の頃 北海道は旅人の憧れの地であり、
旅の宿はいろいろな旅人で賑わっていましたが
最近の若い人は旅をしなくなったようです。
旅人宿の常連さんの年齢層も上がったようで、かつての旅人がそのまま歳をとったようです。
私もその1人なんですが。

気に入ったクルマで、1人で北海道ツーリングするというのは
実に気分が良くてすごく贅沢な旅です。
なかなか環境的にこれが出来る人というのは限られてきますが
可能であれば 是非旅に出ることをおすすめします。

快調に走ってくれる相棒が有ればあとは適当に荷物を積んで
出かけてしまえばなんとかなります。

私はまた 次の旅の計画をしながら
まずはかみさんの説得からはじめようかと思います。