メカニック業を徐々に離れ
やっと連休が取れるようになって この年も秋の北海道へ向かいました。
NSXで自走で東北道を北上してフェリーで青函を渡って北海道入り。
これこそクルマ好きにとって理想的な旅。
一度じっくり回ってみたかった9月の北海道だけど
秋にはまだ早く 中途半端なシーズンだった
だけど、それ故に観光客は少なく 走って楽しむには良い旅でした。
今回の旅の直前に
取材があってサーキットを走ったので
サスペンションだけはいつものストリート向けに戻した。
それ以外は特に大きな整備もせず
アライメントもサーキット仕様のまま出発。
今回はキャンプ泊をする予定なので
テントとマットをトランクに。
理由は後述するけど
いつもは密閉式エンジンフードを使っているんだけど
Type-R用のメッシュタイプに交換して出発
シュラフは助手席の後ろへ突っ込んで
助手席にはノートPCとカメラバックを。
仕事から帰って
自宅で風呂に入って、夜10時頃出発!
子供が見送ってくれた。
所沢ICから関越に乗って外環を抜けて東北道を北上
朝6時頃 青森ICを通過。
フェリーターミナルに到着
今回も徹夜の一気走りだった。
午前7時半発の函館行きフェリーに乗る。
低い車なので
トラックと同じデッキに乗せられたんだけど
船の先頭になる位置だった。
今回もゆっくり寝たかったのでベッドのある1等船室。
函館に到着したころクルマに戻り
振り返ると後ろはトラックがたくさん・・・
目の前の壁がゆっくりと向こうに開き
外の光が入ってくる。
と、人もたくさん入ってきた。。
どうやら
客室の掃除や整備をする人たちらしい。
フェリーを出て振り返ってみると
今出てきた出口がどこだったか分かる。
本当に船の先端出口だったんだねぇ。。
睡眠不足でふらつくので
今回も大沼に向かって
キャンプ場で一休み。
駐車場にクルマを停めて
キャンプ場を散策してクルマに戻ったら
キャンピングカーで来ていた中年夫婦に声をかけられた。
「よくこんなクルマで来たな・・」と言いたけだ。
何でも、自作キャンピングカーマニアらしく
会話が弾んで またどこかで会いましょうと言うことで分かれた。
大沼を後にして
5号線を北上し室蘭を目指す。
途中 国道沿いの食堂で朝食 ホッケ定食を食べた。
例のごとく 室蘭の友人たちと
カレーラーメンの大王に行ってみる。
なんだか店の壁がナッチファンの落書きに埋め尽くされていた。。
2006年 この店は道路の拡張工事の犠牲になって店を閉めたそうです。
カレーラーメンファンが多かったので
復活を望む声は多いそうです。
室蘭の友人の娘さん。
みんないつの間にか親になっていますねぇ。
室蘭の友人と別れ
向かったのは富良野。
夕飯はくまげらで和牛刺身丼を食べた。
本日は
日の出山公園キャンプ場でキャンプ。
日の出から暮れゆく富良野の街並みを眺めて
麓のキャンプ場へ向かう。
このキャンプ場は環境が素晴らしく
キャンプサイトも清潔で管理が行き届いていて
コインシャワーなどの設備も完備。
長期滞在者が多いのも分かる。
一度NSXでキャンプ旅行をしてみたかったので ここの環境は非常に気に入った。
クルマの前にテントを設営して
雰囲気の良いガスランタンを点灯し缶ビール飲んでくつろぐ。
これが今回の旅でお気に入りの一枚になった。
それにしても
こんなオフシーズンなのにキャンパーはかなりいることに驚いた。
しかし
天候は悪化してきたようで
深夜には強風のため上空の木々がビュービューものすごい音を立てて
テントも風にあおられてバサバサ揺れて寝ていられない状態になってきた。
なので6時頃には起き出して出発準備を整える。
キャンプ場の上にある
日の出公園展望台へ登ってみる。
急勾配の狭い道だけど頂上駐車場まで来るまで上がれる。
シーズン中は
ラベンダーが咲き誇る日の出公園だけど
この季節でもサルビアなどが綺麗に咲いていた。
かんのファームへ。
ここもシーズン中はラベンダーで有名なところだけど
この季節でも彩り素晴らしい花々が咲いていた。
ところで
NSXのエンジンリッドをR用メッシュに交換してきたわけだけど、
実は洗濯物を乾かすためです。
タオルに挟んでエンジンの上に置けば
走行中に乾いていきます。
富良野を出て
層雲峡を抜けてサロマ湖へ向かう。
途中 石北峠で一休み しかし、この峠の茶屋は何とも怪しい雰囲気だ。
能取湖のサンゴ草
実際 間近で見てみると
何とも不気味な植物だ。。
まるで虫みたい・・・
今回の旅で楽しみにしていたものの一つ
能取湖のサンゴ草群生。
秋頃に赤く色づくサンゴ草は ガイドブックで見ることはあっても
通常観光シーズンとは外れるため なかなか見ることは出来ない。
残念ながら天候悪化に伴い 期待していた「空の青とサンゴ草の赤」は見られなかったけど
一度現物を見られれば まあ、もう良いかな。。 と言う印象だった。
木道があって 観光客は歩いて沖まで行ける。
でも、ほとんどが北海道の人みたい。 内地からの観光客は少なかった。
観光案内所 と言っても
見所はここしかないんだけど。。
いくら丼は¥300と安かったのでチャレンジ。
ショッぱかった・・
本日の宿は
旅人宿 サロマニアン。
現在のオーナーは2代目だそうで
夜 お客さんたちと宴会で盛り上がった。
翌朝はあいにくの雨天
宿のお客さんはバイク乗りもいたのでがっかりしていた。
シーズン的には 中途半端なんだろうか、
ハマナスは咲いていたり実を結んでいたり。
この左の写真 斜里から根北峠を越えて標津側に抜ける
国道244号を走っている途中の駐車場で、
’91真冬にファミリアで知床越えをした際 写真撮った場所だった。
あのときは遭難しそうなくらい雪がすごかったけど、
さすが今回は快適な道路だった。
標津に来たのは
NSXの掲示板で知り合ったNSXのType標津さんに会うためでした。
標津さんは
北海道では有名な福住という蕎麦屋さんの3代目?の人です。
お店の3階で
お昼をご馳走していただいた。
それにしても このエビは美味かった。
縞エビの大きな奴らしいんだけど、
ほとんど地元で消費されてしまうので市場に出ないそうだ。
いやいやホントに美味しかったです。
標津さんは 青のNA2クーペに乗っています。
これが真冬の写真
標津さんと別れて
今日の宿 釧路の友人宅へ向かって走り出す。
定番だけど 途中で開陽台に寄ってみる。
やはり、ここもシーズン的には中途半端みたい。 夏でもなく秋でもなく 緑は濃い。 でも観光客は少ないので良いかもしれない。
無事 釧路の友人宅に到着し
一段落してから夕飯を食べに向かったのは
これまた釧路でお気に入りの岸壁炉端。
この年はサンマが豊漁だそうで
どこへ行ってもサンマが安くて美味い。焼いても刺身でも食べられる。
岸壁炉端は本当に海沿いなんだよね。
大きめの奴を2ハイ茹でてもらい
友人と二人で食べる。
足の部分で刺身を作ってもらった。
鈴木食堂の兄ちゃんが
「岬の先端にロシアの船が座礁している」と言うので見に行ってみたら
ホントに有った。
座礁した後 波の力で分解してキャビン部が取れちゃっている。
座礁後 すぐにオイルは抜いたので海に影響はないそうだけど、
何でまた・・ と訊いてみたら
「さあねぇ・・ウォッカでも飲みながら運転していたんじゃね〜の?」とのこと。。
地元は良い迷惑みたい。
岬から帰ってみると
NSXのフロントがカモメの糞爆撃で悲惨なことになっていた・・
「ひえ〜・・ 外見無頓着な俺でも これはガマンできない・・
と思っていたら、
店の兄ちゃんが「豊泉さあん カニを洗う水鉄砲だったら有るけど・・とのことで
クルマを店の前に持ってきて 水鉄砲で洗車してもらった。 こんな事も旅先ならではの笑い話だ。
釧路へ戻る途中
多和平に寄ってみた。
夕方になったので 落日を楽しみにしたんだけど
残念ながら雲が厚かった。
多和平も有料かぁ・・
350円も取る割には
日の出公園のキャンプ場に比べて設備は貧相。
本日の夕飯は
旭川ラーメン三頭火 釧路支店。
しかし、しょっぱい・・・
旅も終わりに近づいて 釧路を出て札幌へ向かう。
途中 景色の良いところに立ち止まりながら。。
途中
道路工事のため国道が切れていて
応急で作ったようなダートの道を走らされた。
以前はたくさんあった北海道のダートだけど
NSXで走るのはしんどいだけだ。。
上士幌を通過する際
せっかくの好天なのでナイタイ高原牧場に立ち寄ってみる。
ここは天気に恵まれれば素晴らしいパノラマを見ることが出来る。
レストハウスの前からは 眼前に十勝平野の大パノラマが広がる。
ナイタイ高原を後にして
士幌高原に向かう。
ここは
自然保護のため道路製作が途中で中止になったため
一般車両進入禁止で通行止めになっているから観光客は非常に少ない。
でも、実は景観は素晴らしいところ。
鹿追のあたりで
昼食のため国道沿いのレストランに入ってみる。
地元産の牛肉を使った
ステーキが自慢らしかったので食べてみたんだけど、
これがまあ 壮絶なスジ肉で
もうここで食べるのはよそう・・・
店の雰囲気は良いんだけどねぇ・・
国道274号を南下していたら
トウモロコシ畑越しに
下の写真のような光景が見えた。
何だろう?? と思って 国道をそれて畑側に入ってみると・・
これは
収穫が終わったトウモロコシ畑に残った茎の部分を刈り取って、チップ状に粉砕し
ダンプカーで運んでいる光景だった。
これはまさに このシーズンじゃないと見ることが出来ない光景だろうなぁ
それにしても
トウモロコシの茎を刈り取る早さと言ったらちょっと驚き。
凄まじい勢いで刈り取られて ダンプカーはすぐに一杯になっちゃう。
ダンプカーは数台が入れ替わりで、一杯になると走り去っていく。
刈り取った茎の部分はどこに持って行くんだろうか。
それにしても
カメラ片手に真正面から写真撮っている奴なんか初めてだろうな
こんなのって
観光ガイドじゃ紹介されていないし、ホントに珍しい物見た気がした。
そのあとは
ひたすら走って夕張から高速に乗って札幌へ。
札幌の戸ノ崎君のところにご厄介になる。
そして翌日
小樽のフェリーターミナルまで家族で見送りに来てくれて
ターミナルで分かれて 私は北海道を後にしました。
ちなみに
乗用車はこの通路から上の車輌甲板に入れるんだけど、
車高の低いクルマは 新潟側のスロープが急だとかで
こちらには乗せてくれない。
こちら側が トラックなどが乗る下の車輌甲板
1階下なのでスロープはなだらか。
トラックと一緒に積まれる。
いよいよ出港 フェリーが小樽港を離れる。
フェリーは
積丹を回って日本海を進み 新潟へ向かう。
だからしばらくの間 左に積丹半島が見える。
船の中で夕飯は
定番のカツカレー。
まあ、美味いわけがない。。
帰りも1等船室をとった。
ノートパソコンを開きながら
旅先で撮った写真を整理しつつ
翌朝早朝 新潟に到着し
北陸道 関越道を飛ばして 10時少し前に無事出勤。
NSXで行く北海道は3回目だったけど
やはり自走で行く北海道旅行は満足度が大きいし
すごく楽しいんだけど
限られた時間の中で 道東までじっくり足を伸ばすのは難しい。
しかし
また機会を作って是非とも出かけたいと思う。