Go To The HOKKAIDO Part13 ’04.10.17〜10.21
この年も仕事が忙しくて夏休みがとれたのは10月。
6月に北海道に来た際に知った 旅人クラブ を使って
飛び出す様に今年度2度目の北海道へ旅立ちました。
いつか
秋の北海道をじっくりと回ってみたいと思っていたので
チャンスとばかりに旅行会社に飛行機とレンタカーを予約して
13回目の北海道旅行に行ってきました。

今回も
大田市場のホテルに前泊
NSXは駐車場に置いて出発

そして例のごとく
ホテルの送迎バスで羽田空港へ。

今回も旅人クラブを使ったんだけど、
AIR DO 北海道国際航空の飛行機でした。

旭川空港に着いてレンタカーを借りて
層雲峡へ向かってみる。
だけど層雲峡の紅葉シーズンはすでに過ぎていて
荒涼としていてメチャメチャ寒かった。

三国峠は晴れていたんだけど
路肩に雪が残っているところもあって気温は低い。


今回の相棒はHONDAストリーム。
前回と同じ1800クラスをたのんで借りたんだけど、
このクルマは走りが悪い・・
アリオンに比べると加速もコーナリングも直進製も著しく劣る。
シーズン的にちょうどスタッドレスに換えたところらしい。


上士幌に降りる際
昼食を食べるため立ち寄ったのが三又山荘
喫茶店にもなっていて食事も出来る。

糠平湖へ

糠平湖には
かつて帯広から十勝三又まで通っていた士幌線の名残で
アーチ橋がいくつか残されている。
林道を走り、クルマを停めて湖まで歩けば
橋まで行くことが出来る。

コンクリート製の橋は
崩落が始まっていてかなりボロボロ
この橋をこうやって眺められるのもあと数年かもしれない。

糠平湖で日が沈むまで過ごして宿に向かう。

停めたクルマに戻るため
この林道を歩くんだけど、紅葉と夕日できれい。

本日の宿は
上士幌の旅人宿 かぶとむし
さすがにシーズンオフなのでお客は私一人でした。
何年ぶりかに泊まったので 下の男の子とは初対面でした。
でも、さすが民宿の子 人見知りせず凄まじく元気だ。

ナイタイ高原へ

上士幌に来たんだから
ナイタイ高原には是非立ち寄りたくて上ってみる。
牧場なのであまり紅葉している木々はないけれど
素晴らしい天気で湿度も低くて快適。

道の駅 足寄湖
この辺は紅葉が素晴らしくきれいだった。

道の駅 足寄駅 
足寄は松山千春の故郷だそうで
名物のラワンぶきとともに
等身大の松山千春ポスターがあった。
それにしても
高校の修学旅行で足寄の松山千春宅に行ったことがあったけど
あのころとは別人だね。
ずいぶんジジイになったものだ
まあ、20年以上前だからねぇ。。

オンネトーへ
オンネトーの紅葉は有名
今回是非とも訪ねようと思っていたところ。

快調に飛ばしていた道路が
突然アスファルトが途切れてダートになるシチュエーションは
北海道でもずいぶん少なくなった。
飛ばしていて久しぶりに直面するとかなり驚く。

いつもの茶屋でお昼
ここはオンネトーの一番奥地にある。

紅葉も
最盛期にはもうちょっと と言うところだけど
やっぱりここは秋に来ると素晴らしくきれいだ。 観光客もほとんどいないし、ゆっくり散策できる。

阿寒に向かう途中
ペンケトーパンケトーを見下ろす双湖台に寄ってみた

いつもは寄らない
摩周湖にも せっかく秋に来たので立ち寄ってみる。
しかし、駐車料金まで取るというのは
ずいぶんふざけていると思うんだが。

土産物屋の裏で
野生のリスが餌付けされていた。

今回ちょっと楽しみにしていたのが
小清水の原生花園
初夏に来て、あれから数ヶ月
どう変わっているかな。

初夏に咲き競っていた花々はもちろん無くて
ハマナスは実を結んでいる。
観光客もまばらで
荒涼としているけど 良い雰囲気でした。

北浜駅

オホーツクに一番近い駅 北浜駅
釧網本線の無人駅で
駅舎の半分を喫茶店にしてある。
いつかこの店に寄ってみたかったんだけど
今回はお休みだった。

しかし
夕焼けの中
海と国道に挟まれた線路が延々と伸びている光景は
かなり良い雰囲気。

本日の宿は
知床に近い清里町の
旅人宿 風景画
前回宿泊して
その雰囲気が非常に気に入ったため
今回はここに連泊して知床を散策することにした

この宿は
オーナー自ら手作りで作った建物らしいんだけど、
荒削りながら清潔感もあって
実に雰囲気が良い。
シーズンオフなので
連泊して 私以外のお客は二人でした。
だけど、本当に良いシーズンはこの頃なんだと痛感する。

2階のリビングから外を見ると それだけで素晴らしい景色が広がっている

翌日
宿のオーナーに知床のお勧めポイントを聞いて出かけてみる。
まずは
鮭の遡上が見られるという遠音別川へ

遠音別川は確かに鮭の遡上が見られるんだけど、
鮭、マスの人工ふ化のために
登った鮭は生け簀に入り込むようになっていて
捕らえられるようになっている。
この先のペレケ川では
自然の遡上が見られるとのことなので
遠音別をあとにする。

途中
オシンコシンの滝に寄ってみる
夏場は まあ、ただの滝か。と言う感じだけど
紅葉シーズンはきれいだ。
滝上からも眺めてみたけど 絶景。

滝の上の展望台から
海を見てみると これもまた絶景。

ここが知床のペレケ川
この日もたくさんの鮭が遡上していた

小学校の先生らしき人が
子供を連れて鮭の見学に来ていた。

鮭の遡上は
かなりの迫力!
テレビで見るあの光景が
自分の目の前でリアルタイムに行われているのを見るとかなり感動。

お昼は
風景画のオーナーのお勧めで 知床の一休屋という料理屋さんで 鮭いくらの親子丼。
これは文句無く美味い! 観光地でもこんなに美味いイクラを食わせるところがあるんだなぁ。
トキ鮭と醤油漬けイクラの贅沢丼で味もボリュームも文句なし!

知床五湖へ

せっかく知床まで来たのだから
落葉が予想される羅臼側に行くよりはウトロ側でゆっくりして
知床五湖を散策するため
横断道をそれて五湖に向かってみる。

知床周辺を訪ねた頃は澄んだ青空 緑と紅葉と青空のコントラストが素晴らしかった。

五湖の散策路は 駐車場にクルマを置いて向かう。 観光バスも来るため 大きな駐車場がある。

ここから歩いて五湖に向かう まるで尾瀬の入り口みたいな感じ。

探勝路を歩いていると
ふとした疑問に答えるようなこんな看板がある。
これがけっこうおもしろくてありがたかったりする。

細長い知床半島の
海面からこんなに標高のある位置に
こんなにも大きな湖が複数あるのが何とも不思議。

岸辺なので澄んでいないけど、1湖には魚が泳いでいた。

探勝路は雰囲気を変えながらどんどん奥地へ向かっていく

この辺はかなり奥だけど
探勝路もすでに山道 獣道といった感じ。

五湖の散策を終えて
駐車場に戻り
駐車場から歩いて小高い展望台まで登ってみる。

さらに奥地へ カムイワッカの滝 手前まで行ってみる事にする。

路面はここからダートになる

これがカムイワッカで有名なワラジ貸し
営業許可はなく非合法だとか。
でもまぁ 沢を登るなら必要でしょうからね。

今回は
すでに夕方だったし登らなかったけれど
この沢がカムイワッカ湯の滝から流れてくる温泉の川。
この流れている水はもちろん温泉ですごく温かい。

この先にある湯の滝では
露天風呂もあって
まさに秘境の露天風呂が味わえるそうなので
是非とも行ってみたかったんですが
今回は残念ながらパスしました。

ここが
一般人が入る事の出来る最終地点 知床大橋
深い谷にかかる鉄骨の橋で
自然保護のためここから先には入れない。

この辺りに来たとき
日は傾いてきて紅葉が西日でさらに色付く 山全体がものすごくきれい。

ブユニ岬の落日
夕日と流氷で有名な
知床のブユニ岬
この日は天気も良かったので見事な落日を見る事が出来た。


北海道は近年 エゾシカが大量に増えたそうで
ここ、知床でも見る機会は非常に多い
夕日を見ていて 振り返ってクルマを見て驚いた。
付近には鹿が数十頭はいる・・ 人がいてもおかまいなしに出てくる。

知床を後にして
清里に戻り、この日も風景画にご厄介になる。
お客さんは私を入れて3人
夕飯は通常の料理の他に オーナーが漬けたイクラを食べ放題。
すでに高級品という意識はないそうで
大量に醤油漬けしてあるからいくらでも食べてくれ!とのこと。
お言葉に甘えてたくさんいただく!

翌日
知床を後にして釧路に向かう。
清里周辺は まるで道東のような風景を見られるところがたくさん有る。

風景画のオーナーに
この周辺のお勧めスポットを教えてもらい 男鹿の滝へ行ってみる事にする。

男鹿の滝に行くには
江鳶山を越えていく事になるんだけど、
オーナーはこれを教えてくれなかったので
はたしてココで良いんだろうか??
と思いながらも
鹿よけゲートを開けて林道に入っていく。

途中の林道が 素晴らしく良い雰囲気で
クマが出そうな怖さはあるけど 窓を開けて外気を味わいつつ林道は標高を上げていく。

この
螺旋階段が江鳶山展望台
すでにサビのため 書いてある文字が分からず
帰宅して調べて ここが"エトンビヤマ"である事を知った
それにしても
朽ちかけていて登るのが怖いような展望台だ。
こんな施設がほとんど観光客の来ない林道の頂上にあることじたい不思議。
いったいいつ頃造られたモノだろう。


江鳶山展望台からの景観 眼下に斜里の街が見えて かなり絶景。

江鳶山を山向こうに降りると さらに林道が延びていて 男鹿の滝に向かう。

クルマで行けるのはココまで
ここからは歩いて滝まで向かう
"クマ出没注意"の看板はシャレになっていない・・・

男鹿の滝は
こんな山の中にある意外性と 幅の広さにちょっと驚く。
来てみて良かったと思うくらいの見応えでした。

林道の途中
山々の紅葉は本当にきれいだ

開陽台へ
釧路へ向かう途中 中標津の開陽台に立ち寄ってみる

開陽台展望台からの眺めも、秋は格別に素晴らしい 雄大さに加えて色付きがきれいだ。
ただ、日が陰ってしまったのと雲が多くなったのが残念。

現在の展望台にある コンクリート壁メモリアル
この写真にある 旧展望台をご存じの方はどのくらいいるだろうか。
写真の旧展望台は 86年にバイクツーリングした際に初めて見た建物。 建造は昭和37年8月だったそうだ。
あのころは確かに"聖地・開陽台"だった。
たくさんの観光客が来る現在の開陽台では あんなボロイ建物では格好付かないんだろうけど。
現在の展望館は平成7年6月建造とのこと。
とはいえ、ここからの眺めは20年経った今でも変わらず雄大で感動的ではある。



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川は途中でせき止められ
遡上する鮭は、この人工の通り道を登って生け簀に向かう。

生け簀に入った鮭は
完全な野生の魚なので人の気配と影を恐れるようで
近づくとサッと遠のいてひとかたまりになっている。
産卵間近の鮭なので 生け簀の底にはたくさんイクラが沈んでいた。

こんなに良いシーズンに
好天に恵まれた知床五湖散策が出来てラッキーでした
暑くも寒くもなくて 観光客も少ないこの時期は
実は一番良い観光シーズンなんだと思う。

展望台からの眺め
とにかく雄大だ。

ブユニ岬の落日は素晴らしい。
写真ではその感動の1割も伝えられないと思う
いつか、機会があったら是非とも夕暮れ時に訪ねることをお勧めします。

開陽台から降りてくる
景色の良いアップダウンストレートはちょうど工事していた。
この道路はアスファルトが柔らかく
数年経つと轍が出来て、
写真を撮るために停めた
バイクのサイドスタンドがめり込んだ穴がたくさん出来ていたから
こういった観光客の少ないシーズンに舗装工事するんでしょう。

根室へ
中標津を後にして向かうのは根室。
目的は花咲ガニを食べること。

根室に向かう頃
天候は悪化して根室半島を左回りに納沙布岬に向かう頃 霧が深くなってきた

前回訪ねて気に入ったお店。
ここは日本最東端にある 花咲ガニをその場で茹でて食べさせてくれるお店。
店のお兄ちゃんは以前はクルマにはまっていたそうだ。

前回のような
バカげた大きさではなくて普通に食べきれる花咲をたのんだ。
でも、これでも1キロ以上はある食べ応え十分の花咲だ。
私が知る限りでは カニの中ではこの花咲が一番美味いと思う。

釧路へ
今回の旅 最後の宿は釧路の友人宅
札幌の戸ノ崎君も駆けつけてくれて 久しぶりに3人で居酒屋で楽しんだ。

世話になったストリームを
釧路空港のレンタカー屋に返す。林道を走ったためか室内への砂埃の侵入がすごい・・・
このクルマはあまりよく走ってくれなかった。。

釧路空港から飛び立ち
羽田へは1時間半。
飛行機での旅は本当に早い
こんなにも気軽に北海道を旅できると
遠くに来ている感動は少なくなるけど
やはり秋の北海道は素晴らしかった。
翌年 2005年に9月の北海道を旅したけれど、
やはり10月の方が断然素晴らしかった。
なかなか10月に連休は取れないけれど
是非また秋の知床を訪ねてみたいと思う。

展望台の上に椅子を持ち込んで
夜空を見上げるキャンパーたち。
いい時代でした。

使用撮影機材
デジタル1眼オリンパス E−10
コンパクト京セラ CONTAX SL300RT*

川は 橋の向こうで海にそそがれている
あの橋は国道334号の遠音別橋