Go To The HOKKAIDO Part12 ’04.6.15〜6.19
12回目の北海道は意外にも早く決まりました。
忙しさからゴールデンウィーク連休を遅らせてとったため
どこへ行こうか・・・と考えているところに"たびびと倶楽部"のプランを見つけて
「これなら6月の北海道へ行ける」と思い立ち
即計画を立てて旅立ちました。

連休は4日間
Part10では自走で北海道へ行ったけれど、
やはり時間的に無理があるので飛行機&レンタカーで回ることにしました。
オフシーズンと言うこともあって
往復飛行機とたびびと宿2泊素泊まりがセットになって3万円台という格安プラン。
これに追加セットでレンタカーを借りても3万円未満。
「自走に比べてなんて安いんだろう」
やはり、マイカーでのロングドライブ一人旅は贅沢なスタイルです。

そんなわけで
突然思い立ったかのように旅のプランは決まりました。

道内で初日からゆっくりするため
羽田発釧路行き初便の飛行機を予約したので
ツアーの案内に入っていた羽田の近くにある"アーバンホテル大田市場"に前泊。
ここに前泊すると駐車料金が1日¥500でOKなので
電車に慣れていない私にはすごく良い条件でした。
仕事が終わってからNSXで首都高飛ばして深夜ホテルにチェックイン。
駐車場はホテル隣の大きな立体駐車場。 最上階に停めました。
空港までは
ホテルのバスが送ってくれる。
このオッチャンがけっこう飛ばす人で
まわりのクルマをブッチ切りながら空港に到着。
ちなみに
このホテルでは空港までの行きだけがサービスで、
帰りのバスは出ていない。
なのでタクシーでホテルに戻ることになりますね。
さすがにシーズンには早いので
釧路行きに乗る人は少ない。
空席もまばらになる。
窓からの景色は
本州上空を過ぎて北海道にさしかかると雰囲気が一気に変わる。
そして、釧路空港に降り立つ頃には
見慣れた北海道らしい風景が広がっている。

それにしても
飛行機って奴は主翼にこんなにもギミックが仕込んであるんですねぇ
良くまぁこれで空が飛べるものだ。
エアブレーキが開くと
明らかに減速Gを感じるんだからスゴイ
あっさりと到着した釧路空港
東京から自走で釧路を目指したら2日がかりなので
ものすごい違和感を感じましたね。

この後空港の近くで
予約してあるレンタカーを借りて
釧路の友人が勤務するダイハツディーラーへ。
あらかじめ送っておいた1眼のカメラやビデオなどを受け取って装備完了。
本日の目的地は知床の麓にある斜里。

ちなみに今回の旅の相棒
トヨタ・アリオン。
1800ccのごく普通のセダンなんだけど、
これがまぁ驚くほど良く走ってくれる。
必要十分なパワー、静かな室内、
タイヤ性能を考えたら驚異的なコーナリング性能。
砂利の駐車場で思い切りサイドターンしてみたら
スピンモードに入ってくれないことから4WDだと気付いた。
それにしてもまったくクセを感じさせない出来の良いクルマでした
ゴキゲンで運転していたんだけど
ショーウィンドウに移るカッコ悪さにはガッカリしましたね。

釧路の知人とお昼を食べてから出発

まず立ち寄ったのは湿原展望台
眼下に釧路湿原が広がって雄大な眺めだけど
シーズン的には中途半端だったかもしれないな。

多和平へ
道東に来たら毎回訪ねる地平線の見える大牧場多和平

左の写真は
農家の人が羊を率いて道路を横断しているところをミラー越しに撮影
観光客も少ないので
平和ですねぇ。

多和平は小高い丘の上にあるんだけど
さらに展望台がある。
駐車場に店が出来たけど
ここは開陽台と違って十数年前と変わらない雰囲気だ。


ここも十数年ぶりに訪れてみた裏摩周展望台。
表とどちらが良い景色かと言われると難しいけど
今回は天候にも恵まれてすばらしくきれいな湖面を見ることが出来ました。
小清水原生花園へ。
ここに来たのも何年ぶりだろうか。
花が咲くシーズンに来たのは初めて。

開花シーズンに来たのは初めてなんだけど、
まだこれからが本番らしい。
とはいえ、
そもそも原生花園とは鮮やかな花が咲き競うような所ではなく
野生の花が群生する程度で
それがまた周辺の景色と相まって素晴らしいんですね。
小清水原生花園は
涛沸湖とオホーツク海に挟まれた海沿いに広がる緑地で
遊歩道を歩くと砂浜まで歩くことが出来る。

天気もいいし、新緑と波の音の中をカメラ片手に散歩するのが気分が良い。

散策路を歩くと
よく見られる花は
ハマナス、えぞすかしユリなど。
どちらも派手な感じはないので
花畑を期待しすぎると外すかもしれない。
でも、十分きれいなところです。

原生花園の横に走っている国道と平行して線路が延々と続いている
釧路と網走を走る釧網本線だけど 単線でディーゼル列車。
延々続く線路の遙か彼方から汽車がやってきて、原生花園前の駅に止まりアイドリングしている。



北上しながら何となく撮ってみた写真
道東にはこんな風景がどこでも見ることが出来る。
本日の宿は
小清水から近い清里町にある旅人宿 "風景画"

実家は埼玉らしいんだけど
北海道に移住したくてこの街に旅人宿を建てたそうです。

なんとこの建物はオーナーの手作り。
そこかしこに素人らしさはあるけれど
それがまた新鮮に見えるからおもしろい

立地的にも
斜里岳の麓にあって素晴らしいロケーションです。

裏摩周の駐車場にいたキツネ。
野生のキタキツネは目付き鋭く可愛くはない。
宿の駐車場にて。
夕日に染まる斜里岳と麦畑
とにかくきれいです。
宿は周囲を畑に囲まれているので
どちらを見ても延々続く広大な景色
宿名 風景画とはこの景色を見てオーナーが付けた名でしょう。
宿のリビングから知床方面を見る
明日は知床横断道を走る予定だ。
宿の中は
さすがに手作りらしく、石膏ボードのままだったり
荒削りの部分が多い。
でも、こんな宿も初めてだし私はすごく気に入りました。

是非また訪ねたい
そして、この街を拠点に道東散策してみたいな・・・
と思う。
次の日
知床方面に向かう途中
以久科原生花園に寄りました。
ここは小清水に比べると規模が小さいようだけど
人気は少なくて
観光地化されていない原生花園らしい。
知床へ向かう途中見かけた草刈り車
さすが北海道
草刈りもスケールがすごいな。
この特装車 ゆっくりと進んでいたので追い越して
クルマを降りて振り向きざまに撮影。
変な奴だと思ったでしょうねぇ。
ウトロ側 知床の入り口にあるオシンコシンの滝
昔来たときには観光客も少なく設備も無かったんだけど
ずいぶん観光地化されたようだ
この滝は
滝を下からと上から眺めることが出来るそうだ。


お昼はウトロの食堂
カニいくら丼という贅沢なモノを頼んだんだけど、
やはり観光地 食材の量は申し分ないけど
本物のカニを知っている自分にとっては物足りなかった。
でも、普通はこれは超贅沢丼なんでしょうね。

知床横断道
知床横断道の頂上駐車場
目の前にあるのは羅臼岳。
眼下に見えるのは
羅臼側に下っていく横断道
根室海峡側を見ると
大雲海の向こうに島が見える
6月
知床にはまだまだ雪が残っている。
これが溶け出して
所々に小川が出来ている。



これも根室海峡側をパノラマ撮影した写真
雲海は海の上にかかっている
見える島は北方領土だろうな。
羅臼 熊ノ湯キャンプ場

ここはバイクで初めて北海道ツーリングした際に泊まったキャンプ場
以来数回訪れたが
温泉付きのキャンプ場とあってすごく人気があり、
シーズン中は多数のキャンパーでにぎわっていた。


キャンプ場から道を挟んで
いで湯橋を渡ったところに熊ノ湯露天風呂がある。

バイクで来たときに
粗末な装備なのに軽装で寝てしまい
寒さに震えて深夜一人でこの橋を渡ったのを思い出す。

熊ノ湯には助けられたっけ。
十数年前の記憶よりは
久しぶりに見る湯船は小さかった

ここの温泉質はまさに温泉で
硫黄の臭いが立ちこめている。


昔に比べると
キャンプ場はものすごくきれいに整備されていた
昔はもっと暗い感じだったけど
新緑の季節と言うこともあってすごく良いところと感じる。


途中 野付半島に寄ってみた
道路沿いの広場で
クレーンにつり上げた網を洗っている光景を何度か見た
何を採るのか、何故洗うのかは分からなかったけど。

開陽台へ
今となってはすっかり有名になった開陽台だけど
観光地化されて有名になっても、ぐるっと見渡せる絶景は変わらない。
古い掘っ建て小屋のような建物は消えて
あまりにも大きな展望台が建っていた。


展望台からの景色の一部
ぐるっと360度見渡せる絶景は 私が知っている北海道の中でも一番かもしれない。
展望台の上はこうなっていた
昔の掘っ建て小屋なら立ち止まったままグルッと撮影できたけど
これだけ広いと撮影場所を変えないとパノラマ撮影は無理。
このオブジェだけは
初めてここに来たときと同じモノのようだ。
20年近く前 この前で写真撮ったっけ。
昔は
開陽台への登りと下りは1本道だったんだけど
往路復路に分かれた
この下りも眼前には絶景が広がる。

通称 開陽台ストレート

延々続く直線がアップダウンしながら山の向こうに伸びている。


別海 新酪農展望台

北海道にはこんな簡易的な展望台が点在している。
ここは別海10景だそうで
確かに展望台から見る広大な牧場は絶景だ。

午後4時をすぎて日もかげったのが残念だけど
天気が良ければ延々青空と緑が広がっているでしょう。

しかし
この手の展望台に上るのはちょっと怖い
かなり揺れます。
この展望台を初めて訪れたのはどれくらい前だろうか。
国道から大きく離れているため交通量も少なく、観光客もほとんど来ない。
霧多布へ南下する際には是非とも立ち寄ってみたいところです。

途中
こんな景色にあいました
雲と太陽光の関係ですが
神々しい雰囲気でしたね。

本日の宿は
旅人宿えとぴりか村。
バードウォッチャーが集まる宿らしいけど
私はここがかなり気に入っている。
今回訪ねたのは実に10年ぶりだった。
でも、オーナー達は変わらず元気に迎えてくれた。

この宿は奥さんの手料理がすごく美味しい。
高級食材を使うわけではないんだけど、昔から本当に美味いと思っていた。。


この日のお客さんは私を入れて二人。
この次の日はほぼ満室だそうで
この時期はお客さん入り方にムラがあるようだ。

ちなみに一番左はヘルパーさん。
なんと彼とは12年くらい前に会っている事が古い写真から分かった。

当時彼は少年だったからなぁ
私もジジイになったし月日は流れたんですね。

それにしてもオーナーと奥さんは変わらない。
延々続くこの直線路の先に宿があるはず・・・
これが旅人宿 風景画の全景<BR>
とても素人が作ったとは思えない宿です
あくる日
霧多布岬に寄ってみる。
ちょうど一面タンポポが咲いていた
歩いて散策


岬先端はこんな感じで
歩いて先端まで行くのはちょっと無理
野鳥の宝庫になっているそうです。
岬にある霧笛
何年か前に聞いたことがあるんだけど
この白い巨大スピーカーが
ボ〜ッととてつもなく大きな音を出す。

霧多布を後にして
根室に向かう。

根室に渡るにはこの赤い橋を渡る。


根室に来たなら花咲ガニ!
岬には花咲を食べさせる食堂が何軒か有り
その中の一軒に立ち寄る

店の人と話し込んでみると
どうやら以前私はこの店に来ているようで、
その頃の店員さんはいなくなってしまっていたんだけど
色々歓迎してもらった。
店の生け簀には
貝やカニがたくさん入っている。
交渉して超特大の花咲をいただくことにした。
今朝水揚げされたばかりの大物でなんと2.5キロ!
ハサミが片方無いから格安で購入。
店のお兄ちゃんがさばいてくれる。
あまりにも大きいので
刺身と茹でに分けてもらう。


これが花咲ガニの刺身
これは根室までこないと食べられませんねぇ
生きたままのカニをさばいて冷水に漬けると
パッと花開くように広がるんですね
刺身以外の部分は鍋で茹でる
こちらは茹でガニ
やはりこちらの方が万人受けするでしょう。
花咲は味が濃くてすごく美味しいカニです
根室の味と呼ばれていますね。


ひさしぶるに食べる花咲ガニに
根室まで来た甲斐があったと満足して
野寒布岬を後にする。

根室を後にして釧路へ向かう。
途中 もう一度霧多布によって琵琶瀬展望台に立ち寄る
ここは延々広がる霧多布湿原が見渡せる
さらに
涙岬にも寄ってみる
遊歩道が出来ていて岬先端まで歩いていける

選んだのは
岸壁炉端という露天の居酒屋

これがもお実に良い雰囲気で
かなり気に入ってしまった。


なんと2500g
1人で食べる量としては異常なくらい大きい。
でも、美味いから食べ切っちゃうんだよねぇ カニで腹一杯なんてホント贅沢
このシーズン
牧草ロールはまだ青々している
夏になるともっと枯れ葉色になってくるんだよね
霧多布に向かう途中
丘の上で見かけた鹿
琵琶瀬展望台から見下ろす霧多布湿原
シーズン的にちょっと早過ぎるみたい
釧路に着いて
友人と落ち合う。
夜景が見えるところをちょっと案内してもらって
どこで夕飯にするか相談。
テントの中には
炭火の囲炉裏?が有って
入り口の反対側が一面店になっている。
あらかじめチケットを買ってこのチケットと食材を交換して
自分の場所で焼くというスタイル。
これがもお実に気に入った!
食材も美味いし雰囲気も良いし
釧路を訪れたら是非また訪ねたい店です。
チャンチャン焼き
ホッケ,カキ等々地元らしい食材がたくさんある
旅も本日でお終い
最終日だけど飛行機は最終便なので昼間は時間がある。
釧路の友人と美幌峠に行ってみた。

美幌峠の売店は道の駅になっていて驚いた
ずいぶん近代化されたようだ。

美幌峠から眼下に広がる屈斜路湖
これが今回の旅での最後の雄大な眺めでした でも、美幌峠の絶景はいつ見ても感動です。
4日間世話になったレンタカーを返して
空港まで付き合ってくれた友人と別れ
飛行機で羽田に向かいました。

羽田まで1時間半
あっという間にいつもの東京いつもの空気
北海道は道東が見所多くて雄大で素晴らしいです
是非また訪ねたいですね

今回の旅で
格安パックで行く北海道旅行がいかに気軽で便利かが分かりました
自走で行くには休日が短すぎても
飛行機&レンタカーなら本当にあっという間です

頑張って北上して北海道に渡った瞬間感じる空気の違いなどは
やはり自走ならではの感動ですが、
長期休暇の取れない現在
やはり格安ツアーは頼りになりますね。

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