Go To The Hokkaido Part1

時は空前のバイクブーム
数々のオートバイ関連の雑誌が生まれ メーカー間の新型車開発競争も白熱。
雑誌の中ではツーリングにまつわる記事も多く、
やはり目を引いたのは 北海道
いつか行ってみたい 出来れば自由気ままな1人旅で。
それまで1人旅と言えば クルマで信州方面には何度も出かけたことがあり不安はなかったんだけど
バイクのロングツーリングは初めて。

当時 一目でデザインが気に入って欲しくなったのがGPz400F
それまで勤めていた会社に愛想が尽きて 見切りをつけて転職がてらロングツーリングを計画。
本業の終わった後 機械設計の設計事務所でアルバイト
無事GPzを手に入れて 計画の日程を決める
腕ならしで近場にツーリングを数回行い距離感と疲労度を少し経験しておく。

北海道へのルートは やはり東北縦断を選びました。
フェリーという手もありましたが
ちょっと苦労して東北縦断した方が来た甲斐がある と思ったから。

当時 東北道は錠ガ関・十和田 間がつながったばかり。
それでもバイクで青森までは遠かった。
朝 自宅を出発して青森に着いたのは夕方
深夜発のフェリーに乗って函館へ
早朝函館に着く 大沼でキャンプして 夜函館山へ。
話の種に夜景は見ておこうと思いロープウェイで登った
そして、その圧倒的な夜景の素晴らしさに感動する。
夜景は時間によって雰囲気がまったく変わる 今回は時間がよかったようだ。
時間が遅くなると当然町の灯は消えてしまうから。

夜景を見た後 大沼キャンプ場に帰り
駐車場にUターンで入ろうとして 路面の途切れでフロントが滑って転倒。
被害は右のミラー&フロントウインカー ウインカーは何とか使えそうだがミラーは割れた。
まあ、走行には問題ないので旅を続ける。
当時、カワサキの販売店は少なく この後しばらくミラーがない状態で走る。

今回の旅の目的の一つに ノースランドラリーがあった。
これは業界有名人風魔プラスワンの風間氏が呼びかけた ツーリングライダーの祭典。
北海道を旅するライダーが集まって旅の無事を祈りつつ
楽しい一晩をキャンプファイヤーを囲んで過ごす。
この年の開催地は糠平と上士幌の間あたりに位置する大きなグランドだった。
最年長は60歳以上 ゲストに宇崎竜童氏が来たりして大いに盛り上がった。
時はいわゆる「3無い運動」の真っ盛り
「この時代に オートバイに乗って旅が出来るあなた方は幸せです」
風間氏の言葉だと思ったけど 本当にこの時代にバイクで北海道に来れてよかったと思う。

ノースランドラリー会場に向かう途中 幌鹿峠でキタキツネが道路脇にでてきた。
初めてみる野生のキタキツネ。
近くで見ようとGpzを降りて サイドスタンドを立てて数歩キツネに近寄る
と、後ろでガッシャ〜ン! と音がして振り返るとGPzが倒れている。。。
今回の被害は左ウインカー前後。
GPzを起こしていたら 転倒したのかと思って地元のライダーがかけつけてくれた。
彼が乗っていたのがKR250だったので 近くにカワサキの販売店が無いか尋ねてみると
帯広まで行けば有るとのこと。
その人は帯広近辺の人だったので 案内してもらった。
糠平から帯広まではけっこうあるがとりあえず向かう。
で、カワサキグリーンショップがあり 在庫でミラーとウインカーも有った。
転んだ拍子でハンドルにガタが感じられたのも ここで調整してもらってすっかり快調になった。
そして、元気を取り戻してノースランドラリー会場に向かったのでした。



北上 宗谷岬へ

左がFWの佐々木君

目指すは最北端 宗谷岬
当時から北海道を旅するライダーにとって 最北端は目指すべきルートでした
まずは目指すは羽幌。
ここにはライダーに有名になった喫茶店「吉里吉里」がある。
訪れたライダーを一人一人写真にとって ライダーズ年鑑としてアルバムに納めている。
私は1986   吉里吉里を訪れてアルバムに写真があります
吉里吉里で出会った埼玉県から来たライダーと一緒に北上を続ける。
今回は海側ではなく 山側国道○○号を北上。
霧がものすごく 雨が混ざり つらい道中だった。
同行した佐々木君のバイクGSX400FWのダイナモが不調になり充電しないトラブルが発生
押しがけでエンジンはかかるけど バッテリーが上がってセルは使えない
稚内まで走ってバイク屋に見てもらう やはりダイナモのコイルが焼けたようだ。
旭川のバイク屋に部品があるとのことで 話をつけておいて
とりあえずそのまま稚内森林公園キャンプ場へ。
私は持ち物の中に食料が少なく、地元の市場に寄ったがほとんど売り切れ。
キャンプ場ではライダー数人が集まって 佐々木君の大きなテントに入って色々話し込む。
実に楽しい時間を過ごした。
誰かが地元の市場でツブ貝を買ってきていて、これを飯ごうに入れて塩ゆでにしてみた。
すごく旨い。雰囲気もあって私はこの後ツブ貝が好きになった。
私は今回の旅に出る前に 友人にウイスキーの小瓶をもらったのを思い出した。
私は飲まないので佐々木君にあげたところ 大喜びでおにぎりと物々交換になった。
かくして私は貴重な食料を手にしたのだった。。
なんでも、彼はこのおにぎりをお寺に泊めてもらったときもらったとか。
それにしても稚内は寒かった。
森林公園は山の上にあり、風を遮るものがない  ふきさらにし貧弱テントは本当に寒かった

あくる朝 佐々木君はFWを上手におしがけして
キャンプ場でライダーたちと分かれる。
「彼とは北上中 あと100キロだ100q/hで走れば1時間だぜ がんばろ〜」
と話していたが
別れ際 「旭川まで300q 100q/h走れば3時間じゃん」とはげますと
「300q/hで走れば1時間さ!」 と言って元気にカッ飛んで行った。
その後 旅から帰って彼からの手紙によると ダイナモを換えて復活して旅を続けたそうだ。

稚内キャンプ場を出て宗谷岬を目指す。

やっとたどり着いた宗谷岬
話には聞いていたけど大音響で”宗谷岬の歌”が流れる観光地だった。
とりあえず最北端に着いた証明を買ったりラーメン食べたりして早々に旅立つ。
海沿いの国道○○号を南下
天気が悪くなり、ひどい悪条件の中サロマ湖までたどり着いた。
飛び込みで宿に泊まり ほっとした。

知床へ
サロマ湖まで来れば知床は近い。
目指すは羅臼の熊ノ湯キャンプ場  ウトロ側から知床横断道を登り
頂上駐車場で一休み。
横断道を降りて 羅臼熊ノ湯へ。
ここは露天風呂の温泉が近くにあるキャンプ場 テントを張って露天風呂へ
すっかり暖まって 薄着で寝袋に入る
ところが 知床の夜は寒い ものすごく寒い!  夏だというのに 吐く息が白い
夜中、あまりの寒さに歯の根があわずふるえて目が覚めた。
上着を着込んでみたがすでに遅く冷え切ってしまった
そんなわけで再び露天風呂へ
空は満点の星空 近くの川を流れる水の音 なんともいい雰囲気が旅情をかきたてる。
来てよかったなぁ。。
すっかり暖まって暑いくらいだけど 今度はしっかりと着込んで眠ることにした。
朝 知床横断道をまた登り頂上駐車場へ
ここでは素晴らしい雲海と日の出を見ることができた。
遙か眼下の山々の間に雲が満たされるように流れている。

開陽台へ
開陽台へ向かうため同道31号を走行中 前を走っていたファミリアの後ろについた
100q/h近辺に加速したので「良いペースメーカーだ」と思い後ろを走る。
と、 突然後ろからクルマが追い上げてきて右から抜こうとする
「なんだこの野郎!」と思い二つギアを落として全開!
しかし右に並んだところで屋根が反転して赤灯がまわる。。。
「前のクルマ止まりなさい! 後ろのバイクも止まりなさい!!」
2台とも止められてけど 違反を切られたのは計測されたファミリアだけ。
私は厳重注意だった。。。。。。
そんなわけで 無事開陽台到着。
当時 多和平はまだ紹介されていなかったので開陽台が道東の360度ビューポイントでした。



富良野にて
富良野に着いたのは7月○日
道内に入って予約した宿に泊まる。
この辺にはスキー宿が多く 夏場は観光客相手にしているようだが 客は少なかった。

GPzで周辺を散策してみると 丘1面が紫色に染まっているところがある。
初めてみるラベンダー畑だった。
その 広大な紫には感動した。
明くる日 天気は雨だったので 連泊して部屋で休んでいると
宿のおばちゃんが市場までクルマを運転して乗せていってくれ・・ とのこと。
まあ、暇だったので市場につきあう。
そこで買ったメロンや野菜類が今晩の夕飯出た。
メロンがあんなに安く買えるとは思っていなかった私は大いに感動した。 うまい!






幸福駅 当時はまだ観光客でにぎわっていた。




清水町美蔓の展望台








無事に家に帰って一安心
初めての一人旅ロングツーリングは無事に終わりました。

当時カメラにあまり興味がなかったため
写真が少ないのが残念だけど
この旅が今後の北海道の旅への始まりでした。