TYIZ号 パワーチェック&比較記録

ここでは私のNSXのパワーチェックと
そのときのスペックを公開します。
NA1のカタログスペックは 280PS 30sm ですね



まずはノーマル状態
車輌を購入してすぐにコンピュータのROMを抜いて、
データを吸いだし、リミッターのみ解除してパワーチェック。
燃調点火は全くのノーマル。
ほぼカタログスペックの278ps トルクは29sm



CPデータ変更によるパワー変化を確認するため
上記のノーマル状態で測定後直後
車輌をダイナモから降ろさずに、ROMのデータのみを変更
再度パワーチェック
結果はカタログスペックをわずかに越える282ps トルクは30.5sm
ピークでは4psの差ですが 中間域では10ps近い差があり
この変化は確実に体感できるレベルです。
この時のCPデータは
通常吸排気系を変更した場合に使っていたデータをテストのため使ってみました。
完全ノーマル車輌に対応するデータを現車合わせで作れば
もっと良い結果が出る可能性はあります。



そして、上記の状態でKSPオリジナルのマフラーに交換。
さすがに明らかなパワーアップを記録します。



しばらくして、
内部構造を変えた新作マフラーを試作で作ってみました。
これは内部に絞りのない抵抗の少ないタイプで、
音量低減のためサイレンサーが大型になっています。
結果は体感で明らかに速くなり
何故こんなに変わった? と思い測定してみると明らかな変化がありました。
現在はこのマフラーをOEM生産しています。



これは、4回のパワーチェックで得られたデータの馬力を比較した物です。
グラフの色と平均馬力の数字の色が違っているためわかりにくいですが、
グラフでは赤がノーマルリミッター解除
青がROM変更のみ(主に中間域でアップしている)
緑がマフラー交換(明らかに高回転までパワーが伸びている)
水色が試作マフラー(さらにグラフは上を描く)
グラフの上の数字は 5500rpmから7900rpmまでの馬力を平均化した数値
本当は8000rpm以上まで比較したいのだが、
ノーマルマフラーは高回転時落ち込みが激しく
7900rpmまでしか測定していないため、ここまでの比較です
数値では 赤がノーマル 257.4ps
緑がROM変更のみ 261.8ps
水色がマフラー交換 271.7ps
紫が試作マフラー 279.3ps
クルマが走る上では ピークパワーよりも平均値が重要だと思います
VTEC高速側カムでの走行時においては、
完全ノーマルと 試作マフラーでは平均で20ps以上差があることになり
これはかなり体感でも速くなったことが分かります。


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