お客さんのNSXも含めて何台かNA2アダプターを作ったのですが
φ50の短いジャバラが入手困難になったこと、
NA2エキマニも集合後が2重パイプのため内径が細い、
私のNSXで使用中集合部にクラックが入ったため
以上の理由から
集合後を作り直すことにしました。
これがノーマル状態のNA2エキマニ リアバンク用。
集合部にクラックが入って排気漏れが始まったので
修理がてら集合後を作り直すことにした。
集合部で切断
やはり2重パイプになっている。
でも、集合部の内部構造はとくに絞られているわけでもなく
効率は悪く無さそう。
ここはパイプ径で50ミリなので
端面をきれいに削ってこれ以降を作り直す。
180度曲げ材が手元になかったので
外径50ミリのステンレスパイプ90度を2本使って作った。
車輌に仮組みして位置出ししながら現物合わせで溶接組み立て。
今回はスペースがあるので
φ50の充分長さのあるジャバラを入れる事が出来た。
これでリアバンクが完成。
続いてフロントバンク
当然だけどやはり2重パイプ。
リアと同様に作り直す。
こちらはほとんどストレートなので簡単。
NSX純正エキマニが何故2重パイプを採用しているかは
触媒へ到達する温度を下げないためと言うことだけど
3本集合して1本になっても太さが同じというのは、やはり効率が悪そう。
実際
50ミリで作り直した後 高回転域で良く回るようになったのが体感できます。
やはり集合部で排気抵抗になっていたんでしょう。
アダプターを作る場合とこの改造では
コスト的にほとんど同じで出来るため
今後NA2エキマニを流用する場合には この方法が良いと思われます。
今回の方法でNA2マニを加工すると、排気抵抗の点では
社外のエキマニと同等の排気効率だと思われます。
リアバンクのパイプの長さが不等長なので
そろった音にはなりませんけれどね。