FISCOで走行中
エンジンブローしたAT車です。
中古ATエンジンのみ換装してATで復活
エンジンミッションとも程度の良いATに換装してATで復活
エンジンミッションともMTにして MT車で復活
の選択肢がありましたが
オーナーはMT車での復活を選択しました。
幸い 私がC32B&6MT換装を行った際
C30A&Type-R仕様5MTが残っていたため
これを使って完全MT車を作ることになりました。
この作業の数ヶ月前にエム号でMT化は行っていたため
エンジン換装を含めた次のステップになります。
エンジンブローしている状態。
アイドリング状態ではかなりの振動で、
アクセルをあおると爆煙!
エアクリーナを外してみると
ヘッドからブローバイと共に多量のオイルがスロットルへ流れ込んだのがわかる。
エンジン降ろし作業開始
コンピュータからカプラーを外してハーネスをエンジン側に引き込む
まずはリアメンバーAssyを取り外す。
セオリーではエンジンと共に降ろすんだけど
中吊りのエンジンからドライブシャフトを抜いたりするのは大変なので
シャフトをミッションから抜いて、
メンバーとエンジンを別に降ろした方が楽ですね。
降ろしたリアメンバーAssy
ブレーキ油圧配管も外すので
組み立て後 エア抜きが必要。
メンバーを外しても
左右のエンジンマウントでエンジンは吊ってある状態なので
これから落ち着いて降ろし作業が出来る。
エンジンにチェーンブロックを付けて
マウントを外してエンジンを降ろしていく。
エンジンが降りた。
エンジンとATミッションを分離する。
サージタンクは現車の物を再使用するため外してみると、
内部はオイルでいっぱい。
やはりブローバイと共にオイルがサージへ流れ込んでいる。
洗浄油でオイルを洗い流す。
洗浄油はエアで飛ばして その後自然乾燥させる。
これから載せるMT用C30A
タイミングベルト及びヘッドカバーパッキン オイルパンパッキンを交換
エンジンにサージタンク、ハーネス類を組み込んでいく。
フライホイルを組んで
クラッチディスクは新品を使って
クラッチを組む。
エンジンにミッションを組む
エキマニも組んでエンジン関連完成。
エンジン搭載作業開始
チェーンで吊ったエンジンをゴムブロックに載せて安定させておいて
ボディをリフトで下げてエンジンルームに納めていく。
左右のマウントでエンジン&ミッションを固定して
まずはエンジン搭載完了。
ミッションジャッキを2機使って
リアメンバーをボディに組む。
ミッションが突起しているので ちょっと知恵の輪状態。
メンバー搭載完了。
ブレーキペダルを外すにはステアリングコラムを外さないと作業出来ない。
コラムを外し周辺を分解する。
ブレーキペダルの比較
左がAT用で右がMT用
今回ペダルは中古品ではなく新品を使ったので ブラケットは再使用。
クラッチペダルも同様に車輌に組み込む。
クラッチペダルはType-R用を使用。
マスターシリンダーを取り付ける。
シリンダー油圧出口に作っておいたパイプを取り付けて
アールズのラインでミッションのレリーズシリンダーと繋いで
フルードを入れてエア抜きしてクラッチは操作可能になる。
室内がおおむね完了。
オーディオ関連はオーナー自ら行うため
KSPでの作業はここまででした。
ダイナモに乗せて走行チェック。
今回ドライブシャフトはセンターハーフシャフトだけMT用を使って
左右のシャフトはATのままなんだけど 問題ないようです。
本来 右は同一品番で左のシャフトはATMTで品番は異なります。
とりあえずATコンピュータのまま
全開パワーチェック
リミットは7500rpmだけどきれいに吹けて295psをマーク。
この後 コンピュータもMT用に変更して正常な制御になり、
タコメーターもMT用に変更したため
ほぼ完全なMT車になりました。